今月の星空

2016年11月10日一覧

平成28年11月の星空

夜風が冷たく感じられるようになると、宵の東の空に冬の明るい一等星が顔をのぞかせます。暦の上では冬が始まりますが、実はこの時期は、秋の星座が見ごろです。頭の真上ちかくには2等星と3等星で形作る「秋の四辺形」が見つかります。秋の四辺形の東側の2つの星をつないで南の空低い方へ伸ばし、くじら座のしっぽの星・デネブカイトスをさがしてみましょう。
 また、今月は特別な満月が見られます。月は地球の周りを回っていますが、その軌道(通り道)は楕円形です。つまり、地球と月の距離は常に一定ではなく、楕円上のどの位置にあるかによって変わります。約1ヶ月に一度めぐってくる満月の日と、月と地球の距離が近づくタイミングが重なったとき、地上からは満月が普段より大きく見えます。今年一番近づく満月は11月14日。いちばん小さく見えた4月22日の満月と比べると、1割ほど見た目の大きさに違いがあります。
 秋の夜長に、ひときわ輝く満月の鑑賞会などいかがでしょうか。

【11月の天文現象】

7日  立冬(冬の始まりという意味)  
8日  上弦
14日 満月(今年最大の満月 距離35 万6509km)
21日 下弦
22日 小雪(北国では雪がちらつき始める頃)
29日 新月

【11中旬夜8時頃の星空】

11月星図