ロクトリポート

農と食の体験塾 大豆編 第3回レポート

 旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
第3回は、いよいよ東大生態調和農学機構(旧東大農場)内の畑で種まきを行いました。

種まきをしたのは6月16日(金)。もともとは13日(火)に行う予定でしたが、悪天候のため延期しました。
去年は悪天候が続き、作業が後ろへ後ろへずれこんでしまったことも不作の要因の一つだったため、ちょっと不安でもありましたが、種まき当日は晴天でさわやかな青空のもと作業を行いました。

ここからは、塾生の丸山さんによるレポートです。
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第3回   日時 平成29年6月16日 9:00~11:30
会 場   東大生態調和農学機構 圃場
配布資料 圃場図面(幅7.8m長さ35m)・播種品種名
参加者   受講者・運営者・指導員(手島英敏さん、保谷隆司さん) など24数名

プログラム スケジュール
<作業内容の説明> 
  ・技術員の手島さんより、普通1週間前だが今回は12日に施肥、14日に農薬散布したとの報告
  ・晴天の上、夕刻から雨が降るという気象条件は、大豆の播種にはとても良い条件

<作業工程>
1 測量1 圃場の幅7.8メートルに60㎝間隔で12本ラインを引く。このラインが播種する位置となる。
畝の線引き
-ピンと張ったロープで地面をこすって印をつけます-

2 畝づくり ラインに沿ってクワを入れ畝をつくる。1本の畝に1種類の大豆を播く。
畝起こし

3 測量2 圃場の畝の幅35mに測棒の長さ(約60㎝)の間隔でラインを引き播種位置をつける。
種まき位置印付け2

4 播種  30㎝間隔で1カ所2粒づつ大豆を播く
種まき

  *休憩 高井戸節成半白胡瓜など試食

5 防鳥ネット作業  圃場全体をネットで覆い、鳥や獣の侵入を防ぐ
ネットかけ作業

6 道具清掃

<概要>
6月13日の予定が降雨のため延期された大豆の播種作業が16日9:00~11:30、炎天下の農場圃場で行われた。
参加者は全員長靴、帽子、手ぬぐいなどそれぞれのファーマーズファッションで参加。配布資料に基づく事前説明の後、汗びっしょりかきながら頻繁に水分補給。作業工程に沿って行われた。
市内で農業を営む保谷隆司さんの無駄のない動きを参考に、鍬の持ち方、足の置き方、畝の耕し方など参考に進められたが、初体験者がどことなくぎこちないのに比べ、経験者の動きはスムースできれいな畝が作られていった。
畝起こし実演
-プロの無駄のない動き。見るとやるでは大違いでした-

播種は約25㎝間隔に深さ5㎝程度の窪みをつくり1カ所2粒づつ、各畝ごとに数人で取り組んだ。順調にいけば2週間後には双葉の芽が出ている見通し。

播種終了後、一休みということで、技術員の手島さんが朝8時半に収穫した「高井戸節成半白胡瓜」などの東京在来種のきゅうりのふるまいがありみんなで試食。普段購入して食べているきゅうりと比べると水分が多く、ぽっきり折って復元すると見事にくっついた。味はほんのりした甘みが感じられた。

東京在来きゅうりキュウリ断面
                                           -以上-

鳥は双葉の状態の芽を好んで食べに来るので、本葉が出るまでは防鳥ネットでガードします。それまで畑作業は一休みして、次回は二宮先生から「ダイズの話」の講義をしていただきます。

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