ロクトリポート

真空管工作に挑戦中! ~テルミンづくり~ その14

真空管工作に挑戦中・・・・

夏休みも終わり、すっかり新学期になりましたね。
科学館にも平日が戻ってきました。
久しぶりに真空管工作が復活です!

覚えていらっしゃるでしょうか?
前回、夏休み直前に一応、完成したのですが、
音が鳴らずに終わっていました。
(前回まではコチラ→真空管工作 で見れます。)

今回からは、どうして音が鳴らないのかの
原因探しがはじまります。
(本当の挑戦はここからかもしれません・・・。)

まずは、
①コイル回りの配線が長すぎる!
コイルは特に敏感な部品なので、コイル回りの配線が長いと
すぐに影響を受け、正常な動作ができなくなるそうです。

これを改善しました。

<改善前>
コイル(四角い部品です)の回りの黄色と黒の導線に注目!

配線(前)

<改善後>
導線が短くなったのが分かりますか?

配線(後)

②コイルが違う!
本当はタップ付きのコイルを使わなくてはいけないのですが、
今は売っていないので、
値が同じですが、タップ付きではないコイルを使っていました。

回路図を見ると、コイルのタップからもう一度、
真空管にフィードバックさせているのが分かると思います。
(下の図で赤い線の部分です。)

回路図

フィードバックさせることで、発振させるのですが、
今は、その部分を無視してしまっていたのです!
そりゃぁ、音が出ないはずです。
8月に教室(超FM送信機をつくろう!)の講師、太田先生と堂崎先生に
教えて頂き、気づきました。

ただ、タップ付きコイルはすでに販売されていません。
自分で作るしかないか・・・・。
と、覚悟をしましたが(正確な値のコイルをつくのはとても難しいらしいのです。)
別の解決方法の提案して頂きました。

それが、これです。(下記図)

回路図タップ

コイルと並列にコンデンサーを付ける方法です。
ただ、この回路図を設計した人が
どんな値で設定しているのかは分からないので、
何回か、いろんな値のコンデンサーを試してみうようと思っています。

次回はコイルと並列にコンデンサーを付けてみます!

なんだか、気軽に「やってみよう!」と思い立って
何も知らずにはじめましたが、
どんどんマニアックになっています。
書いてあることで、意味が分からないところがあれば、
是非、直接しくみラボに聞きに来てください。
私も、勉強中の身なのですが、分かる範囲でお答えします。
真空管に詳しいボランティアさんもいます!

頑張ります!

サイエンスチーム ささき