ロクトリポート

鈴木厚人KEK機構長と髙柳館長の特別対談

昨年11月、高エネルギー加速器研究機構(KEK)と当館の共催で、小林・益川両博士ノーベル物理学賞受賞5周年記念シンポジウムを開催し、大変ご好評をいただきました。

実は日本の素粒子物理学研究と、当館がある西東京市田無には深い結びつきがあります。15年ほど前まで、東京大学原子核研究所(通称“核研”)があったためです。

原子核研究所は1955年7月から1997年3月までの43年間にわたって日本の原子核物理学の拠点としてその発展の礎となった研究所です。核研は、戦後における我が国の学術文化復興のための突破口として、基礎的・先端的な科学分野である原子核・素粒子・宇宙線の研究を目的とし、全ての研究者に開かれた全国共同利用の研究所として創設され、核研の研究体制は、全国の大学を縦断しまた研究分野を横断して、研究者が協力して自主的に研究を行なうというものでした。(日本の原子核素粒子研究の礎 2005.5.12 より引用)

現在の「高エネルギー加速器研究機構」は、東大原子核研究所、高エネルギー物理学研究所、そして東大中間子科学研究センターが1997年に統合してできました。

両博士も田無に通っていた時期があるという話を聞くと感慨深いですね。このような縁が前回のイベントにつながりました。

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さて、この度当館とKEKは新たに協定を結び、今後も協力して様々な事業を行っていきます。

5/11にはKEKキャラバン「分光器を作ってみよう」を開催。

そして6/8には鈴木厚人KEK機構長と髙柳館長のスペシャル対談「宇宙を見つめる人間、その科学の目」が行われます。ご存知の方も多いと思いますが、鈴木機構長はノーベル物理学賞の有力候補として目されている方なんです。

世界最先端の研究者のお話を、髙柳館長がインタープリターとなってお届けします。同日同会場で行う、ロクトサイエンスレクチャー「宇宙にはルールブックが存在する! ~実験と観察でどこまで宇宙の始まりに迫れるか?~」も必見です。

このイベントに参加する中学生、高校生の皆さんはこの日に限り、入館料も無料となります。ぜひ多摩六都科学館で、科学の最前線に触れてみてください♪