ロクトリポート

旧東大農場で農作業体験(10)~枝豆の収穫編~

9月2日に枝豆の収穫をしました!

ところでみなさん、枝豆と大豆、元は同じものって知っていますか?
大豆の成長途中の未熟なときに収穫したものが「枝豆」で
そのままにしておくと「大豆」へと成長します。

実は今回、農薬散布したものと無農薬のものとを育てていました。
農薬による収量の違いを調べるために、エンレイという品種をそれぞれ45株ずつ収穫し
残りは大豆なるまで成長を待つことにしました。

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枝豆の根をよ~く見てみると、丸いツブツブがついているのがわかりますか?

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これは根粒菌という、マメ科植物などの根にみられるものです。

根粒菌は大気中の窒素をアンモニアに変換し
(窒素固定)植物の生育に欠かせない窒素を
大豆に供給する働きをしてくれます。

収穫の後は、脱穀をしました。

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このような機械で枝豆をもぎとります。

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中はゴムで出来たトゲトゲがあり、この中に枝についたまま
豆をいれます。

すると…

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なんということでしょう!?

こんなにきれいな枝豆がとれます!!!

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機械にいれて枝をとるときは
けっこう引っ張られる力が強かったので
しっかり足に力を入れ、ふんばりました!

農薬散布したものと無農薬のもの45株ずつ収穫し
重さをそれぞれ量りました。
農薬ありは7.1㎏、無農薬は3.6㎏。
やはり農薬ありの方が収量が多く、味比べもしてみたところ
豆がふっくらしていておいしかったです。
これは意外な結果でした!

無農薬の方はカメムシに吸われて実が育たなかったり
ガの幼虫が入ってしまっていて、食べると苦かったりしたものが
多かったです。

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 ↑ カメムシに吸われてしまったもの。実が茶色になっていました。

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↑ これがそのカメムシです。ホソヘリカメムシと呼ばれるカメムシです。
  こんな姿のカメムシを初めてみました。

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↑ ガの幼虫が入ってしまっているもの。食べると苦かったです。

今回はエンレイという品種を食べましたが
これは大豆になった方がおいしいそうです!

次回は10月中旬に収穫と脱穀をする予定です。

他の種類もどんな味がするか今から楽しみです~♪