梅雨の晴れ間をぬって…
雨が降った後の晴れ間はとてもよく澄んだ空が見られます。晴れたらいつもより少しだけきれいな星空を見上げてみましょう。
今月は21日に夏至を迎えていよいよ本格的な夏が始まり、宵の空には夏の星たちも昇り始めます。まずは星空探しの目印となる『春の大三角』と『夏の大三角』、それぞれ明るい3つのほしでつくる2つの「さんかく」をみつけましょう。夏の夜空の風物詩ともいえるさそり座のs字カーブもご一緒に。
そしてもうひとつの注目は水星です。水星は惑星の中で最も太陽に近い場所を回っているために太陽のまぶしさに隠され、地球からはなかなか見ることはできません。ですが今月13日は水星が太陽から最も東側に離れる「東方最大離角」となり、この日の前後は夕方の西の空で観測しやすくなります。
10日は細い月と金星が水星の近くに集まり、これらを頼りに水星を見つける良いチャンスです。この好機を逃さず探してみましょう!
【6月の天文現象】
1日 下弦の月
9日 新月
10日 月と金星が並ぶ
13日 水星が東方最大離角
17日 上弦の月
18 ~ 21日 水星と金星が並ぶ
19日 月と土星が並ぶ
21日 夏至
23日 満月
30日 下弦の月
【6月中旬夜9時頃の星空】