今月の星空

平成25年7月の星空

七夕物語と天の川

 7月7日は夏の風物詩でもある七夕です。笹飾り、たんざくでのお願い事はしましたか?七夕物語の織り姫と彦星も天の川をはさんで夜空に輝いています。
 東の宵空を見上げると、3つの明るい星が見つかります。その中で一番明るい星が織り姫星・こと座のベガ、次に明るい星が彦星・わし座のアルタイルにあたります。織り姫星は彦星より先に昇り、北寄りの空高くに見えます。2つの星の間には天の川が流れていますが、残念ながら明るい街の中からは見ることはできません。想像を巡らせてみましょう!

 七夕は中国で生まれたお話です。中国では彦星を農業を司る星、同じ時期に天の川をはさんで明るく輝く織り姫を糸・針の仕事を司る星として考えました。これが日本に伝わり、農業が本格的に行われ星がよく見える夜に、七夕を行うようになりました。
 織り姫・彦星は7月の宵空ではまだ東よりの空に見えますが、8月にもなると梅雨も明け、その輝きを頭の上高く仰ぎ見ることができます。旧暦の7月7日は「伝統的七夕」と呼ばれ、今年は8月13日です。

ぜひふた月に渡って七夕を楽しんでみてください。

【7月の天文現象】

 2日  半夏生

 7日  小暑

 8日  新月

10 ~ 11日  月と金星が並ぶ

16日  上弦の月 / 月とスピカが並ぶ

17日  月と土星が並ぶ

19日  土用の入り

23日  大暑 / 満月

30日  下弦の月 / 水星が西方最大離角

【7月中旬夜9時頃の星空】

 7月(カラー)

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