彗星のゆくえに注目
12月に入ってからしばらくの間は日の出前の東の空でアイソン彗星を見られる可能性があります。彗星の位置や明るさなどは日々変わるので、11月29日に太陽に最も近づいたアイソン彗星がその後どう姿を変えるか、これからも注目してみてください。観察するときは東の空がひらけた場所を探しましょう。
19時~21時ごろは夏の大三角・秋の四辺形・冬の大三角の3つの目印が見えています。東の空からは冬の星たちが昇ってきました。冬の空は明るい1等星が多く、今年はふたご座の1等星ポルックスのそばに木星もあります。18~19日ごろは木星と月が並んで輝き、美しい光景となります。
14日前後は三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」の活動が活発になりますが、月が明るいため観察条件は良くありません。ただ、毎年ほぼ安定して多くの流星が見られるので13日や14日の夜遅くから明け方にかけてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
空が広く見える場所で全体をくまなく眺めるのがおすすめです。
【12月の天文現象】
2日 水星食
3日 新月
5~6日 月と金星が並ぶ
7日 大雪 / 金星が最大光度
10日 上弦の月
14日 ふたご座流星群が極大
17日 満月
18~19日 月と木星が並ぶ
22日 冬至
25日 下弦の月
26日 月と火星が並ぶ
【12月中旬夜8時頃の星空】