5月は草木が芽吹き、新緑の美しい季節です。星空も初夏の準備をはじめますが宵空にはまだ春の星たち広がっています。晴れた夜は明るい星を手がかりにたどってみましょう。
頭の真上からやや東よりにオレンジ色の一等星アークトゥルス、そこから南下すると白色の一等星スピカが見つかります。さらに西よりにある二等星デネボラをつないで春の大三角をつくりましょう。最後に頭の真上近くにある三等星コルカロリを加えると春のダイヤモンドが完成します。
東の低空には惑星の火星が昇ってきています。およそ2年2か月ごとに地球と接近する火星は、今月末に最接近日を迎え
マイナス2等まで明るくなります。火星の近くにはさそり座の一等星アンタレスが火星と競い合うように赤く輝いています。
【5月の天文現象】
・5日…立夏
・6日…みずがめ座流星群が極大(街中から見るのはむずかしい)
・7日…新月
・14日…上弦
・20日…小満
・22日…満月/火星が衝(地球から見て太陽の正反対に来る)
・29日…下弦
・31日…火星が最接近(地球から約7528万km)