今月の星空

平成28年6月の星空

 梅雨になると雨の日が増え、星をながめるチャンスは少なくなりがちですが、晴れた夜には透明度の高い星空で明るい惑星を楽しむことができます。西の空には太陽系最大の惑星、木星がひときわ明るく輝き、南東の空には火星と土星が見えています。
 太陽の光を受けて輝く月や惑星。光の速度は1秒で約30万km(およそ地球7周半)の距離をすすむので、約38万km離れた月の光が地球へ届くには、1.3秒ほどかかります。惑星は月よりも遥か遠くにあるので、さらに時間がかかります。今月、火星は約4分、木星は約30分、土星は約80分もかけて、それらの輝きが私たちの目に届いているのです。

【6月の天文現象】

・3日…土星が衝(地球から見て太陽の正反対に来る)
・5日…新月、芒種(稲などの種をまく頃という意味)
    水星が西方最大離角(明け方の東の空に見つけやすい)
・12日…上弦
・20日…満月
・21日…夏至(一年のうち太陽が南の空で一番高くなる日)
・28日…下弦

【6月中旬夜9時頃の星空】
6月星図