今月の星空

2016年10月一覧

平成28年10月の星空

 宵の頃、虫の声が響くようになると星空も秋の装いをととのえます。空高いところには、それほど明るくありませんが4つの星がきれいな四角に並び「秋の四辺形」をかたち作っています。四辺形の西側と東側それぞれの辺を北へ伸ばすと、その先に北極星を見つけることができます。
 南の空に目を向けると、秋の星座でただひとつの一等星・みなみのうお座のフォーマルハウトが輝いています。フォーマルハウトは「魚の口」という意味ですが、日本では「南の一つ星」や「秋の一つ星」という呼び名があります。近年、フォーマルハウトのまわりにチリが集まって大きなリングを形成していることが明らかになりました。この星の周りでは、太陽系と同じような惑星ができつつあると考えらえています。南の一つ星を眺めながら、まだ見ぬ惑星に想いを馳せてみてはいかがでしょう。

【10月の天文現象】

1日 新月  
3-4日 月と金星が接近(日没後、西の低空に見える)
6日 月と土星が接近
8日 寒露(植物の葉の裏に、白玉のような露が付くころ)/月と火星が接近
9日 上弦
13日 後の月(十三夜)
16日 満月
23日 霜降(霜が降りはじめるころ)/下弦
28-31日 金星と土星が接近(日没後、南西の低空に見える)
31日 新月

【10月中旬夜8時頃の星空】
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