今月の星空

2018年06月一覧

平成30年 7月の星空

赤い色にはわけがある

7月は、夜空を彩る「赤い」天体たちに注目の1か月です。
東に輝く火星は今年15年ぶりの大接近となり、ひときわ明るい姿を見せてくれます。
火星が赤いのは、表面に広がるさびた鉄を含む赤い土や岩の大地を見ているためです。

一方、南の空低くに輝く赤い天体はさそり座の1等星アンタレスです。
アンタレスのように自ら輝く恒星は、表面の温度で色が決まります。
赤く見えるアンタレスの表面温度は、3000℃くらいです。

さらに、7月28日には皆既月食があります。
皆既月食の最中は月が赤っぽく見えることがありますが、
今回の月食は夜明けごろで空が明るい時間帯です。
一体どんな月が見えるのでしょうか。
早起きして観察にチャレンジしてみましょう。

 

【7月のおもな天文現象】
7/6  下弦の月
7/12 水星が東方最大離角
      ※水星が空で太陽から最も(東側に)離れて見える日。
       前後数日間は夕方西の低空で見つけやすくなる。
7/13 新月
7/15・16 月と水星と金星が並ぶ(夕方、西の空)
7/20 上弦の月
7/21 月と木星が並ぶ
7/25 月と土星が並ぶ
7/27 月と火星が並ぶ
7/28 満月/皆既月食 ※月食始まり3:24、皆既月食4:30~(当日、東京の日の出は4:46)
      火星が衝 ※地球をはさんで太陽と反対側にあるため、衝の前後数日間は一晩中火星を見られる。
7/31 火星大接近(地球と火星が5,759万kmまで近づく)

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