今月の星空

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平成27年11月の星空

秋の夜長の星見と早朝の惑星

 11月になると秋は随分と深まり、冬の気配がただよいはじめますが、西の空では明るい1等星で結ぶ夏の大三角をまだ見ることができます。
 ただ、南の空で見やすい秋の星々には明るいものが少なく、1等星は南の低空で輝くフォーマルハウトひとつのみです。フォーマルハウトから空高くへとたどるとペガスス座とアンドロメダ座の星でつくる「秋の四辺形」、そのまま北寄りの空へ目線を移すと「W」の形が目印のカシオペヤ座も見つかります。
 東の空ではそろそろ冬の星たちも昇り始めます。冬のキラキラとした明るい星たちもきれいですが、寒くなる前に秋の淡く静かな星空を眺めておきましょう。  
 また、早起きをすると東の空で惑星を楽しむことができます。特に金星と木星はとても明るいのですぐに見つけることができるはずです。2つの惑星に比べると少し暗めですが、火星も近くにありますのでぜひ実際の空で探してみてください。

【11月の天文現象】

・3日…下弦の月
・4日…明け方東で金星・火星が近づく
・6~8日…明け方東で金星・木星・火星・月が近づく
・8日…立冬
・12日…新月
・19日… 上弦の月
・26日…満月

【11月中旬夜8時頃の星空】

 11月星図カラー2

印刷用PDFはこちらから→ ほしぞら案内2015年11月