今月の星空

平成27年7月の星空

七夕の星とまだまだ見える3つの惑星

 7月7日は七夕です。織姫と彦星が1年に1度だけ会うことができる日だとされています。ということはお話の通りに織姫星の「ベガ」と彦星の「アルタイル」が7月7日になると本当に近づいて2つの星が出会うのでしょうか?
 残念ながらこの2つの星が近づくことはありません。昔の人々は天の川の両岸に輝く明るい2つの星を見てロマンティックなお話を考えたのです。
 その代りというわけではありませんが、今年は7月中旬頃まで「金星」と「木星」が日の入り後の西の低い空で近くに並んで見えます。2つの惑星は7月1日から日ごと少しずつ離れていきますが、それでも明るい星が近くに見える光景はとても見応えがあります。さらに南の空ではさそり座の近くに環が美しい「土星」も輝きます。
 金星・木星・土星は望遠鏡がなくても見える星ですので、ぜひ探してみてください!

【7月の天文現象】

・1日…木星と金星が大接近
・2日…満月
・9日…下弦の月
・10日…金星が最大光度(-4.5等)
・16日…新月
・18~19日…夕方の西の低空で月、木星、金星が接近
・24日…上弦の月
・26日…月と土星が接近
・31日…満月

【7月中旬夜8時頃の星空】

7月星図カラー

印刷用PDFはこちらから→ ほしぞらニュース2015年7月