今月の星空

平成29年 2月の星空

 2月、暦の上では春を迎えますが、寒さは一年で最もきびしい頃です。南から頭の上に
かけては冬の一等星が夜空を華やかに飾っています。上の星図を手がかりにして冬の大
三角、冬のダイヤモンドをつないでみましょう。
 星座をつくる星で最も明るいのは、おおいぬ座のシリウスですが、二番目に明るい星
がりゅうこつ座のカノープスです。中国では南極老人星と呼ばれ、七福神の一人、長寿
の神様・寿老人の化身とも言われています。そのためこの星を見ると長生きができると
いう言い伝えがあります。ただし東京のあたりでは、南の地平線から約2度(およそ満
月4個分)ほどの高さにしか昇らず、見られる時間もごくわずかしかありません。なか
なか見ることの難しい星ですが今の季節は見られるチャンスです。南の地平線近くまで
見渡せるような高い場所からカノープス探しに挑戦してみてはいかがでしょうか。

【2月の天文現象など】
2/1 夕方、西の空に月、火星、金星の順に並んで見える
2/3 節分
2/4 上弦/立春(春の気が立ちはじめる頃)
2/11 満月
2/18 雨水(雪から雨に変わり草木が芽生える頃)
2/19 下弦
2/26 新月

【1月中旬夜8時頃の星空】

2月の星図-01