ロクトリポート

ダイヤモンドつくりに挑戦中! その1

「ダイヤモンドが中・高校の理科室でつくれるらしい。」

ダイヤモンドがつくれる!?なんて、わくわくしちゃいます。

「ダイヤモンド」と聞くとなにを思い浮かべますか?
まずは、キラキラな宝石を思い浮かべる人が多いと思います。
(現在、「展示室5 地球の部屋」に宝石のダイヤモンドが飾ってあります。
無色透明だけでなく、ファンシーカラーもありますよ。ぜひ見てみてください。)

でも、
ダイヤモンドは宝石だけでなく、様々なところに活用されています。
「かたい」性質をいかして、やすりやカッターにつかわれたり、
「熱伝導率がすぐれている」ことで、ヒートシンク材料につかわれたり・・・・
などなど、利用価値が高い鉱物です。

ダイヤモンドは昔から人を魅了していたようで、
19世紀後半にはダイヤモンドの合成(人工的にダイヤモンドをつくる)に成功しているらしい・・・・?
(後々、再実験しても再現できなかったり?で、いろいろな憶測がとびかっているようですが。)
とにかく、多くの人々が昔から様々な方法でダイヤモンドの合成を試みています。

その中で今回は、
「学校の理科室でもできる!」というやり方で
ダイヤモンドつくりに挑戦してみようと思います。
高校の化学の教科書にも載っている(載っていた?)そうです。

簡単に作り方を説明すると、
メタノールを2000℃ほどに熱し、分子をばらばらにし、
温度差によって基板上でダイヤモンドにするというものです。

この方法を開発した広瀬先生の簡易熱フィラメントCVD装置で作る方法を参考にさせて頂こうと思っています。
先生の文章で
”講義や授業も大切であるが、実物を見る、実物を触れることによって
得られる知識、知恵はもっと重要であると思われる。
「百閒は一見に如かず、百見は一触に如かず」である。”
と書いてあるのを読み、改めて自分でつくる意欲が湧きました。

不定期ですが、水曜日の午後「しくみラボ」で、
すこしずつ、つくっていきます。
成功し、出来上がったとしても顕微鏡でみるサイズですが、
出来上がったら、どこかに展示できればと思っています。

サイエンスチーム ささき