ロクトリポート

タンパク質は精密機械!?

今年も科学技術週間が近づきました。 4月18日の「発明の日」を含む一週間、4月14日(月)から20日(日)までです。

そして毎年恒例の一家に1枚ポスターのテーマは「動く!タンパク質」。 当館でも配布を開始しました。 インフォメーションでご用意していますので、ご来館の際にお声かけください。

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以下は、一家に1枚「動く!タンパク質」ワーキンググループの解説です。

私たちの体は、目、脳、心臓、筋肉などの様々な器官から構成され、器官は多数の細胞から成ります。一つ一つの細胞の中では膨大な数のタンパク質が役割を持って働き、細胞の生命活動を支えています。 タンパク質は三大栄養素の一つとして私たちの生活になじみのある存在ですが、細胞の中のタンパク質の「動き」についてはあまり知られていません。

細胞の中でタンパク質は、栄養を運ぶ、エネルギーをつくる、刺激に応答するなど多様な機能を発揮します。 その際、タンパク質はその形に合った個性的な動きをみせ、それが機能を発揮する上で非常に重要な役割を果たすのです。その動き方は例えば、荷物を持ってレール上を歩く、リングの中で軸が回転する、二つのタンパク質がドッキングするなどがあり、タンパク質はあたかも精巧な機械のようです。

タンパク質には栄養素としての静的なイメージがありますが、ポスターを見ていただいた皆様に、細胞の中で働く小さな機械としての動的なイメージを持ってもらうことが企画の目的です。

小・中・高校生には、科学リテラシーの中でも最も重要な項目の一つである「タンパク質は食べたら栄養であるが、細胞の中では働く分子機械である」という理解を教育の早いステージで身につけていただけたらと思います。

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