ロクトリポート

ダイヤモンドつくりに挑戦中! その26

「実験⑧」
今回の基板はSiO2に金が200nmの厚さで蒸着されているものを使いました。
鏡のような光沢がある基板です。
素材的に大丈夫なのか?など、比較実験も兼ねて試してみました。

今回、フィラメントの長さがいつもより少し長く、
(巻き数は同じなのですが。)
少しだけたるんでいました。
しかも、抵抗値がいつもより大きく1.7Ωでした。

 O

ちょっと、心配なところもありましたが、
実験スタート!

いつもと同じ様に見えるのに、
気泡はフィラメント全体ではなく、
一部からしかでません。

しかも、電流をあげても、電圧があがりません。
電流計(10A)がふりきるほど、あげてみても、
電圧があがりません。

なにか、おかしい。。。

と、思い、じっくり観察してみると、
基板置きのカゴにフィラメントが少しだけ触れていました。

原因はこれ!?

と、思い、
カゴを少しずらしてみると、
フィラメントとカゴが外れました。

すると、一気に電流が下がり、電圧が上がり、
気泡もフィラメント全体からではじめました!
良かった!

その後は順調に実験が進み、
フィラメントが液面から出ました。
白熱させる前のフィラメントです。

O

基板が鏡のように、すごく反射するので、
基板にフィラメントがうつって、
いつもの2倍まぶしくなりました。

O

反射しているからか、まぶしいだけでなく、
いつもより試験管の周りがとても熱く感じられました。
近くに、手のひらを近づけると熱かったです。
(あやしい実験の人みたい・・・(笑))

O

熱く感じるということは、
熱が逃げているということなので、
基板自体の温度は上がっていない!?!?のかも。

白熱させている時、電圧が高くなり、
ワット数はいつもより大きかったですが、
大丈夫そうだったので、そのまま反応させていました。

45分ほどたった時に、
電圧計・電流計をみたら、
かなり下がっていました。
なので、少し上げようと、スライダックを回していたら、
突然、「バチっ」とフィラメントが切れてしまいました。

残念!!

今回は、反応時間が短く、実験終了です。
でも、一応、電顕でサンプルチェックします!

O

サイエンスチーム ささき