ロクトリポート

農と食の体験塾2018「大豆編」第4回レポート

旧東大農場において、生態調和農学や都市農業における栽培技術、市民が参加するまちづくりについて「農」を通じて、学び、体験するプログラム 「農と食の体験塾 大豆編」。
今回のメインは東大生態調和農学機構の技官の手島さんによる農薬や肥料についての講義。その前に圃場に行って、6月14日の種まきから約2週間経った大豆の生育状況の確認をしました。

以下、記録係の嶋川さんのレポートです。

【第4回 畝立て、播種、網かけ】
日時 :2018年6月26日 午前9時~11時
場所 :東大生態調和農学機構 学生宿舎にて
内容 :生育状況観察、「農薬と害虫防除」についての講義等
講師 :手島英敏さん(東大生態調和農学機構)
参加者:約20名

◇実習:生育状況観察

・播種後12日を経過し双葉が地面から15㎝程の高さまで成長していました。一ヵ所3粒播きでしたが、2本芽吹いている処が多かったように感じました。(成長が良い方を残して間引き作業を後に行うとの事でした。)大豆の芽

・防鳥網を潜って鳥が侵入したようですが、手島さんが排除したとの報告がありました。(日々、状況を視てくれる人の助けがあって今日の芽吹きを迎えられたのだと感謝です。)
・双葉だけ見ても品種の違いは解り難いですが、茎の色の違い(紫や白⇒咲く花の色に近いとの事です。)に既に特徴が現れていると教わりました。

手島さん説明

◇講義:農薬と害虫防除について
冒頭に、まず大豆の概要説明。

・日本へは縄文時代に伝来し、稲よりも早いとの事でビックリです。
・作付面積当たりの収穫量は、北海道の方がその他地域よりも6割程多く、虫による害が少ないのが主因との話にはうなづけました。

農薬に関する講義は、かなり専門的でかつ日本の法的事情や実態についても説明いただきました。

・現代では、農家の方々の作業負担軽減のために農薬は必要なものであり、「無農薬」の言葉が意味を取り違えて一人歩きしている現状が少しは理解できました。
・家庭菜園等で使われる農薬や用法とは、格段の違いがあると感じました。
・ピンポイントで除草をする能力のある農薬が有ることや、農薬のローテション散布の必要性等の解説は大変興味深かったです。

◇昨年の大豆の食味アンケート結果の報告

・煮豆の総合評価では「みすず」が一番人気も、二三番手の育成品種「エンレイ」「タチナガハ」もあなどれず。豆腐でも「みすず」一番、二番手には青大豆「小笠原在来」が善戦。食味人気は糖度とは必ずしも一致せず。去年の大豆食味

◇塾生で菓子工房「KIQCHI」のキクチさんからは大豆が主題の試作クッキーの差入れがありました。ごちそうさまでした。

※ 害虫のカメムシを潰すと手島さんが嫌がるほど臭いのか。一度は試してみようかな?

◆次回7/2は、有志によるネット外しと除草作業の予定です。

パブリックリレーションズグループ H