ロクトリポート

農と食の体験塾 大豆編2024【開講式・大豆図鑑づくり】

西東京市にある東京大学生態調和農学機構と、市民、多摩六都科学館の三者が実行委員会形式で企画している「農と食の体験塾」。今年の「大豆編 2024」が始動して、2024年6月11日に多摩六都科学館で開講式と大豆図鑑づくりが行われました。実行委員からのレポートです。

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はじめて多摩六都科学館(以下、多摩六都)に来た方は、隣に立つタワーに少し驚いたかも。タワーの正式名はスカイタワー西東京、通称田無タワー。地元民には正式名称が通じにくいタワーです。プチ情報で脇道にそれてしましましたが、いざ本題へ。

前半は開講式、後半は「大豆図鑑づくり」の二本立てで、内容は
・農と食の体験塾 大豆編(以下、大豆編)の趣旨説明
・生態調和農学機構(以下、機構)の紹介
・参加者(以下、塾生)と実行委員(大学関係者、多摩六都スタッフ、市民)の自己紹介
・2週間後から始まる大豆編のスケジュールとその概要
・大豆図鑑で取り上げる大豆の説明
・大豆図鑑の作成
・諸々の事務手続き、実習場所の案内や注意事項
などです。

実行委員の若尾さんから、大豆編は単なる栽培体験の場ではなく、栽培を通して生態調和型農業を考えるのが目的だと説明があり、塾生たちはちょっと緊張したかも。でも、心配無用です。これから来年の2月まで、一人ひとりに素敵な発見がきっとあります!

次いで、生態調和農学機構准教授の矢守先生による機構の紹介があり、あわせて世間ではまだまだ認知度が低そうな「生態調和型農学」とは何かをサクッと説明してくれました。農学というと泥臭いイメージかもしれないが、機構では先端農業(スマート農業)の研究に励んでいること、生態調和型農学には生産性の向上とエコの観点の2つの面があるが、生産性の方に目を向けられがちなこと、など。

大豆編の1回目のお楽しみ企画「大豆図鑑の作成」では、多摩六都の原さんが、図鑑で取り上げる16種の大豆の特徴を丁寧に教えてくれました。一度に多品種の大豆を見る機会は貴重です。中には栽培予定にない大豆もありましたが、比較のために選ばれた大豆です。機構の専門技術職員の手島さんは、栽培を指揮してくださる方ですが、今回は20種類の大豆を栽培できるかも、と小さい声で呟いていました(未定らしいですが、ワクワクしまくりです)。

大豆編の2回目は農業実習です。機構ははじめてという方、もし道に迷ったら「東大農場はどこ?」と地元民風の人に尋ねてください。スカイタワー西東京と同様、通称の方が通じます。どうか晴れますように、暑すぎませんように!