多摩六都科学館について

館長から

【地域から世界を観る・世界から地域を観る】
 現在、私たち人類が信じている宇宙観は、天に対する大地を意識した地理的世界の観察から始まり、人間の観察する世界が広まるにつれ、天動説、地動説、天の川銀河へと宇宙を見る視点の変遷を経て生まれてきました。世界を知りたいという好奇心は、科学という人間の営みとして発展し、現在では自然界に存在する物質、生命、宇宙は密接に関係して誕生してきたことを私たちは理解しています。現代の科学技術の智とも言える文化遺産を人類は手に入れたのです。
 地域から世界を観ることで、世界から地域を見る視点を手に入れて来た科学の発展の事例はいくつもあります。地域の環境を地球規模で調べる現代環境科学の手法もその一つです。人間の文化の中でそうした科学が果たす役割を地域の人々とともに知り、考える、そんな機会を生み出すことを多摩六都科学館は願っています。その際、地域から世界を観る科学の視点と科学が発見した世界から地域を観る視点を交えることで、一般社会での科学技術のあり方を皆さんと考える機会も生まれてくると信じています。

高柳 雄一(たかやなぎ ゆういち)
1939 年4月、富山県生まれ。1964年、東京大学理学部物理学科卒業。
1966年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了後、日本放送協会(NHK)にて科 学系教育番組のディレクターを務める。1980年から2年間、英国放送協会(BBC)へ出向。その後、NHKスペシャル番組部チーフプロデューサーなどを 歴任し、1994年からNHK解説委員。
高エネルギー加速器研究機構教授(2001年~)、電気通信大学教授(2003年~)を経て、2004年4月、多摩六都科学館館長に就任。2008年4月、平成20年度文部科学大臣表彰(科学技術賞理解増進部門)

多摩六都科学館のめざすもの

●5つの基本理念
1.科学と人間の調和を目指す
2.文化としての科学を追求する
3.専門性とエンジョイメントの両立を図る
4.地域コミュニティーの生涯学習拠点となる
5.徹底した利用者中心を追求する
(第1次基本計画にて策定し、第2次基本計画にて改訂)

●ミッションステートメント
多摩六都科学館は、地域の皆さんをはじめとする様々な⽅々とともに、誰もが科学を楽しみ、⾃分たちの世界をもっと知りたいと思える、多様な「学びの場」をつくりあげていきます。そして、多摩六都科学館は、活動の幅を拡げ、皆さんをつなぎ、「地域づくり」に貢献することをめざします。         
(第2次基本計画 2014年度~2023年度版より)  

「多様な学びの場」
「Do!サイエンス!」を合言葉に、「科学する」ことによる学びを追求しています。5つの展示室では展示を見るだけではなく、「ラボ」や「科学学習室」でプログラムに参加し、自ら体験をすることで、実感をともなった理解による科学的な見方や考え方が養われることを大切にしています。プラネタリウムは専門スタッフがその場で皆さんとやり取りをしながらお話する生解説が特徴です。実験・観察・工作、天文の分野で、入門から発展まで、科学と出会い、親しみ、「科学する」場をつくっていきます。

「地域づくり」
多摩六都科学館は、地域の方々が世代を超えて交流し、生涯学習や社会参画の場として活用できる「地域コミュニティーの生涯学習拠点となる」ことを目指しています。また、地域の自然や文化などを科学的な観点から価値づけ、その魅力を発信していきます。

館の沿革
1987年 1月 多摩北部の6市(小平市、東村山市、田無市、保谷市、清瀬市、東久留米市)で多摩北部都市広域行政圏協議会を設置。
      子供科学博物館の建設を構想し、東京都の財政支援を受け6市による共同設置が決定
1988年 7月 (仮称)子供科学博物館基本構想検討委員会による「基本構想書」答申
1990年 6月 多摩北部広域子供科学博物館一部事務組合(多摩六都科学館組合前身)を設置
1994年 3月 3月1日に開館。平成6年度の年間利用者数16万8千人
2000年 10月 科学館ボランティア制度を発足
2001年 1月 展示リニューアルオープン・休憩室増設
2003年 12月 多摩六都科学館基本計画策定(10年間)
2004年 4月 多摩六都科学館組合事業評価委員会 発足
2004年 4月 髙柳雄一館長が就任
2012年 4月 指定管理者(株式会社乃村工藝社)による管理運営を開始
2012年 7月 プラネタリウム・リニューアルオープン(10月「ケイロンⅡ」世界一に認定)
2013年 3月 展示リニューアルオープン・年間利用者数18万人1千人(過去最高)
2014年 3月 開館20周年記念式典・イベントの実施 年間利用者数20万9千人(過去最高を更新)
2017年 3月 年間利用者数約25万4千人(過去最高を更新)

 多摩六都科学館は小平市東村山市清瀬市東久留米市西東京市の5市(以下、圏域)で運営しています。
 多摩六都科学館組合が、圏域住民の生涯学習の推進を図り、圏域の文化の振興に寄与することを目的として、

 多摩六都科学館の設置、管理及び運営に関する事務を行っています。(多摩六都科学館組合については、こちらをご覧ください。)

パートナー
多摩六都科学館では、市民、専門家、大学や研究機関などと相互に協力することで、専門的な知見を広く市民に普及する機会や生涯学習の場を提供し、地域や人をつなぐハブとなることを目指しています。

 ・多摩六都科学館ボランティア会
 
 ・協定締結先(順不同)
  国立大学法人 東京大学 大学院農学生命科学研究科附属 生態調和農学機構(ISAS)
  国立大学法人 東京大学 宇宙線研究所(ICRR)
  大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(KEK)
  大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台(NAOJ)
  大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所(NIPR)
  国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)
  学校法人 武蔵野大学
  国立大学法人 東京学芸大学
  学校法人 自由学園
ページの先頭へ戻る