今月の星空

平成28年10月の星空

2016.10.01 12:53:43
テーマ:今月の星空 

 宵の頃、虫の声が響くようになると星空も秋の装いをととのえます。空高いところには、それほど明るくありませんが4つの星がきれいな四角に並び「秋の四辺形」をかたち作っています。四辺形の西側と東側それぞれの辺を北へ伸ばすと、その先に北極星を見つけることができます。
 南の空に目を向けると、秋の星座でただひとつの一等星・みなみのうお座のフォーマルハウトが輝いています。フォーマルハウトは「魚の口」という意味ですが、日本では「南の一つ星」や「秋の一つ星」という呼び名があります。近年、フォーマルハウトのまわりにチリが集まって大きなリングを形成していることが明らかになりました。この星の周りでは、太陽系と同じような惑星ができつつあると考えらえています。南の一つ星を眺めながら、まだ見ぬ惑星に想いを馳せてみてはいかがでしょう。


【10月の天文現象】

1日 新月  
3-4日 月と金星が接近(日没後、西の低空に見える)
6日 月と土星が接近
8日 寒露(植物の葉の裏に、白玉のような露が付くころ)/月と火星が接近
9日 上弦
13日 後の月(十三夜)
16日 満月
23日 霜降(霜が降りはじめるころ)/下弦
28-31日 金星と土星が接近(日没後、南西の低空に見える)
31日 新月


【10月中旬夜8時頃の星空】
10


平成28年9月の星空

2016.08.31 12:43:28
テーマ:今月の星空 

 秋風が心地良く感じられるようになると、空気が澄みわたり星空を眺めるにも良い季節を迎えます。頭の真上には、まだ夏の大三角がよく見えています。こと座のベガとはくちょう座のデネブをつないで、わし座のアルタイルを2つの星の反対側へ折り返すように三角形をつくってみてください。その近くに北極星が見つかります。
 今月15日は十五夜、中秋の名月です。中秋の名月とは旧暦8月15日の月のことです。旧暦では7~9月を秋としていて7月が初秋、8月が中秋、9月を晩秋と呼んでいました。中秋の名月には芋名月という別名もありますが、外国でも今ごろは農作物が採れる時期であるため収穫月(hervest moon)という呼び名があります。
 月は暦を知らせたり、夜道を照らすなど、昔の人にとって大切な存在でした。そこから自然と月へ感謝する気持ちが生まれ、いつしかお月見の風習につながったと考えられます。月の見える晩には、すすきやお団子を供えてお月見をしてみてはいかがでしょうか。

【9月の天文現象】

1日 新月
7日 白露(植物の葉の裏に、白玉のような露が付くころ)
9日 上弦
15日 中秋の名月
17日 満月
22日 秋分(太陽が真東から昇り真西へ沈み、昼夜の長さが同じ日)
23日 下弦
29日 水星が西方最大離角(明け方、東の空に見やすい)


【9月中旬夜8時頃の星空】
9-1


平成28年8月の星空

2016.08.01 13:02:01
テーマ:今月の星空 

 8月は暦の上では秋のはじまりですが、まだまだ暑い日が続きます。寝付けない夜にはのんびり空を見上げてみませんか。星座を作る星はどれも光の速さで何年もかかるほど遠くに輝いています。たとえば、はくちょう座のしっぽに輝く一等星・デネブの光は約1400年かけて地球まで届いています。小中学生のみなさんは、この夏休みを使って自由研究でいろいろな星について調べてみるのもいいのではないでしょうか。
 毎年8月1日~7日はスターウィークという星空に親しむ一週間です。今年のキャッチコピーは「夜空のわくわくをキミと」です。たとえば誰かと違う場所から同じ時刻に星空をながめる約束をしてみませんか。もしかすると同じ流れ星を見つけられるかもしれません。8月12日前後はペルセウス座流星群を見るチャンスです。星空のきれいな場所では1時間あたり60個ほど流れ星が見えることも。できるだけ空の暗い安全な場所から観察をしましょう。


【8月の天文現象】

4日 :  新月  
5日 :  地球が太陽から最も遠くなる
7日 :  小暑(暑くなり始める頃)/七夕
9日 :  月と木星が近づいて見える
12日  :  上弦の月
16日  :  月と土星が近づいて見える
20日  :  満月
22日  :  大暑(暑さが本格的になり始める頃)
27日  :  下弦の月


【8月中旬夜9時頃の星空】
8月


平成28年7月の星空

2016.07.03 17:14:20
テーマ:今月の星空 

 梅雨が明けるといよいよ夏本番。夜空に夏の星が昇りはじめ、星座も夏の準備をはじめます。こと座のベガ(織姫星)、わし座のアルタイル(彦星)、はくちょう座のデネブを見つけて夏の大三角をつないでみましょう。
 7月7日は七夕。織姫と彦星が夜空で出会うお話は誰もが知る星物語です。江戸の人たちは水を張った桶にふたつの星を映し、水を揺らすことで織姫と彦星が近づいたりするのを楽しんだそうです。ところがふたりの間を流れているはずの天の川は、現代の街中ではなかなか見えないため、星空のきれいな場所で探すしかありません。
 7月7日、関東地方では晴れることが少ない梅雨の時期。七夕に雨が降ると天の川の水があふれ、ふたりは会えなくなるとも言われています。しかし、七夕の行事は江戸時代まで昔のカレンダー(旧暦)で行っていたので、今の暦に直すとおよそ1ヶ月後。今年の旧暦七夕(伝統的な七夕)は8月9日になるので、ぜひこの日も織姫星と彦星を眺めてみてください。


【7月の天文現象】

4日 :  新月  
5日 :  地球が太陽から最も遠くなる
7日 :  小暑(暑くなり始める頃)/七夕
9日 :  月と木星が近づいて見える
12日  :  上弦の月
16日  :  月と土星が近づいて見える
20日  :  満月
22日  :  大暑(暑さが本格的になり始める頃)
27日  :  下弦の月


【7月中旬夜9時頃の星空】
7月-1


平成28年6月の星空

2016.06.03 20:13:27
テーマ:今月の星空 

 梅雨になると雨の日が増え、星をながめるチャンスは少なくなりがちですが、晴れた夜には透明度の高い星空で明るい惑星を楽しむことができます。西の空には太陽系最大の惑星、木星がひときわ明るく輝き、南東の空には火星と土星が見えています。
 太陽の光を受けて輝く月や惑星。光の速度は1秒で約30万km(およそ地球7周半)の距離をすすむので、約38万km離れた月の光が地球へ届くには、1.3秒ほどかかります。惑星は月よりも遥か遠くにあるので、さらに時間がかかります。今月、火星は約4分、木星は約30分、土星は約80分もかけて、それらの輝きが私たちの目に届いているのです。


【6月の天文現象】

・3日…土星が衝(地球から見て太陽の正反対に来る)
・5日…新月、芒種(稲などの種をまく頃という意味)
    水星が西方最大離角(明け方の東の空に見つけやすい)
・12日…上弦
・20日…満月
・21日…夏至(一年のうち太陽が南の空で一番高くなる日)
・28日…下弦


【6月中旬夜9時頃の星空】
6月星図


平成28年5月の星空

2016.05.01 10:06:06
テーマ:今月の星空 

 5月は草木が芽吹き、新緑の美しい季節です。星空も初夏の準備をはじめますが宵空にはまだ春の星たち広がっています。晴れた夜は明るい星を手がかりにたどってみましょう。
 頭の真上からやや東よりにオレンジ色の一等星アークトゥルス、そこから南下すると白色の一等星スピカが見つかります。さらに西よりにある二等星デネボラをつないで春の大三角をつくりましょう。最後に頭の真上近くにある三等星コルカロリを加えると春のダイヤモンドが完成します。 
  東の低空には惑星の火星が昇ってきています。およそ2年2か月ごとに地球と接近する火星は、今月末に最接近日を迎え
マイナス2等まで明るくなります。火星の近くにはさそり座の一等星アンタレスが火星と競い合うように赤く輝いています。

【5月の天文現象】

・5日…立夏
・6日…みずがめ座流星群が極大(街中から見るのはむずかしい)
・7日…新月
・14日…上弦
・20日…小満
・22日…満月/火星が衝(地球から見て太陽の正反対に来る)
・29日…下弦
・31日…火星が最接近(地球から約7528万km)

【5月中旬夜8時頃の星空】
H28.5


平成28年4月の星空

2016.04.01 09:27:58
テーマ:今月の星空 

 陽気があたたかくなるにつれ夜空も霞がかかりやすくなり、星の輝きもやわらかく感じられます。南の空高い
ところには木星がひときわ明るく輝いています。そこから少し西側へ目を移すと、しし座の一等星・レグルスが見つかります。さらにレグルスの南側にうみへび座の二等星・アルファルドまでたどることができます。木星を手がかりに春の星をさがしましょう。

 水星はふだん太陽の近くにあるので見るチャンスの少ない惑星です。4月18日は水星が太陽の東側に最も離れる東方最大離角を迎えます。そのため18日前後数日間は19時頃の西の低空(高さ約10度)に見つけやすくなります。空がやや明るいですが、およそ0等の明るさがあるので水星さがしに挑戦してみましょう。

【4月の天文現象】

・1日…下弦の月
・4日…清明
・7日…新月
・14日…上弦の月
・18日…水星が東方最大離角
・20日…穀雨
・22日…満月
・30日…下弦の月

【4月中旬夜8時頃の星空】
H28.4


平成28年3月の星空

2016.03.01 15:06:42
テーマ:今月の星空 

3月に入っても夜空ではまだ冬の星が見えています。特にオリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンで結ぶ冬の大三角は街中からでもすぐにみつかります。冬の大三角が高く昇る頃、東の空でひときわ明るい星をみつけることができれば、それは木星です。大変明るい星なので、望遠鏡がなくてもすぐにわかります。明るい冬の星たちと一緒に本当の空で探してみましょう。
また、9日の昼間には「部分日食」を全国で見ることができます。日食は月が太陽を隠す現象で、東京では太陽の下方が欠ける様子がわかるはずです。観察する時には「日食メガネ」を使い、くれぐれも太陽を直接見ないように注意してください。

【3月の天文現象】

・1日…下弦の月
・2日…明け方東の空で月と火星が近づく
・4日…明け方東の空で月と土星が近づく
・6日…明け方東の空で月と金星が近づく
・8日…新月
・15日…上弦の月
・23日…満月
・24日…月と木星が近づく

【3月中旬夜8時頃の星空】

3月星図カラー

印刷用PDFはこちらから→ ほしぞら案内2016年3月


平成28年2月の星空

2016.02.05 10:42:28
テーマ:今月の星空 

 今月は深夜から明け方にかけて金星・火星・木星・土星を見ることができます。これらの惑星たちは明るいので望遠鏡を使わずに肉眼で見えます(水星も明るいのですが、今月は見ることが難しそうです)。さらに惑星たちの間を日ごとに月が移動していきます。月は形と位置を毎日大きく変えるので、右の『2月の天文現象』を見ながら月を目印に惑星を探してみましょう。月と惑星の共演をお見逃しなく!
 来月3月9日には月が太陽を隠す日食が東京でも見られます。インドネシアの方では皆既日食となりますが、日本では太陽の下方が少し欠ける部分日食が楽しめます。晴れることを祈りましょう!

【2月の天文現象】

・1日…下弦の月
・2日…明け方東の空で月と火星が近づく
・4日…明け方東の空で月と土星が近づく
・6日…明け方東の空で月と金星が近づく
・8日…新月
・15日…上弦の月
・23日…満月
・24日…月と木星が近づく

【2月中旬夜8時頃の星空】

 2月星図カラー

印刷用PDFはこちらから→ ほしぞら案内2016年2月


平成28年1月の星空

2015.12.20 11:25:03
テーマ:今月の星空 

夜は冬の星、朝は惑星を見よう!

日暮れ頃に東の空を眺めると冬の星が輝いています。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、3つの1等星で結ぶのが冬の大三角です。オリオン座は分かりやすい星の並びなので、晴れていればすぐに見つけることができるでしょう。
 9日の明け方には東の空で金星と土星が非常に近づき、南の空には火星と木星も見えます。これらの惑星は明るいので望遠鏡がなくても見え、1日から8日にかけては月も一緒に見られます。
 お正月は夕方から夜に冬の星を見たら、次の日には早起きして明るい惑星たちを探しましょう。

【1月の天文現象】

・1~8日…明け方、東から南にかけて月・木星・火星・金星・土星が並ぶ
・2日…下弦の月
・4日…しぶんぎ座流星群が極大
・9日前後…明け方、東の空で金星と土星が近づく
・10日…新月
・17日…上弦の月
・24日…満月

【1月中旬夜8時頃の星空】

 1月星図カラー

印刷用PDFはこちらから→ ほしぞら案内2016年1月



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