冬は街の空気が澄み、晴れた夜は星がとてもきれいに見えます。日が沈み空が暗くなると、南東の空には冬を代表する星座、オリオン座が全身を現しています。狩人オリオンのベルトにあたる三ツ星を空の高い方へのばしてみましょう。おうし座の一等星アルデバランの横を抜け、さらにその先に、有名なすばる(プレアデス星団)が見つかります。
今の時期の一番星は宵の明星・金星です。とても明るいのでUFOと見まちがえる人もいるほどです。金星は地球と同じくらいの大きさですが、地表の温度は460度以上、硫酸の雨が降り、地球とは全く異なる環境の惑星です。しかしなぜ地球と環境が大きく異なるのかは、はっきり分かっていません。現在その謎を解くために、日本の金星探査機「あかつき」が観測を続けています。
一番星を見つけたら探査機あかつきを思い出して応援しましょう。
【1月の天文現象】
1/2 夕方西の空で月と金星が近づいて見える
1/3 しぶんぎ座流星群が極大(極大は3日深夜。街中では1時間あたり数個ほど見られる)
1/5 小寒(寒さのはじまり)
1/6 上弦
1/12 満月/金星が東方最大離角(夕方、西の空で金星が見やすい)
1/20 下弦/大寒(寒さが一年で一番厳しい頃)
1/28 新月