おうちでロクトを楽しもう!

展示物解説「武蔵野台地の立体地形模型」(地球の部屋)

武蔵野台地の立体地形模型(地球の部屋)

【解説】

武蔵野台地は、北を荒川、入間川、南を多摩川に囲まれ、青梅を頂点として、扇状に広がっている地域のことです。かつて多摩川は青梅のあたりからほうきのように枝分かれをしながら流れ、関東山地から運んできた大量の砂れきを積もらせて扇状地をつくりました。扇状地とは、川が山地から平野などに出るときに砂れきを堆積してつくる扇状の地形のことです。武蔵野台地は、多摩川がつくった扇状地が土台となっています。この扇状地の上には、火山灰からなる関東ローム層が堆積しています。

武蔵野台地には標高50~70mの地点に湧水や湧水から流れる川が多く見られます。これは崖やくぼ地などで、地下水が飽和しているれき層(多摩川が運んできた砂れきでできた層)が地表にあらわれているためです。

この模型は、武蔵野台地の等高線を10mごとに立体的にあらわしています。ただし縮尺は水平方向が25000分の1に対し、垂直方向が1000分の1なので、実際は水平方向のサイズにそろえると板1段で表現できるほどなだらかな地形です。模型からは国分寺崖線や多摩丘陵などの地形も読み取ることができます。