今月の星空

2020年 7月の星空案内

並んで見られるのは20年ぶり! 木星と土星を見よう

この夏、21時頃、南東の空には明るい星が2つ並んで輝いています。この2つは惑星で、西側の明るい方が木星、東側の暗い方が土星です。惑星は年によって見られる位置が変わります。さらに、それぞれ太陽のまわりをめぐる周期が違うので、木星と土星がこのように並んで見られるのはなんと20年ぶり。2つの惑星が、再会を喜び、語り合っているかのようです。大変貴重な機会となりますので、ぜひご注目ください。また、木星と土星が輝いているのは天の川のすぐ東側、いて座のあたり。星のよく見える暗い場所で、天の川と共に眺めるのもおすすめです。

〈今月のポイント〉

七夕の星

夏の空の目印となる「夏の大三角」は七夕の星でもあります。

ベガは織姫星、アルタイルは彦星です。

はくちょう座は、七夕物語の「カササギ」という鳥たちが、天の川に橋を架けるように輝きます。

七夕といえば7月7日ですが、もとは旧暦7月7日に行われていた行事で、現在ではそちらを「伝統的七夕」と呼んでいます。今年の伝統的七夕は8月25日です。

【7月の主な天文現象】

7/ 5 満月
7/ 5~6 月、木星、土星が並ぶ(20時頃~明け方)
7/ 7 七夕
7/10 金星が最大光度(マイナス4.5等)(明け方、東の空)
7/11 月と火星が並ぶ(明け方、南の空)
7/13 下弦
7/14 木星が衝…地球から見て木星が太陽の正反対の位置にくること。
7/17 月と金星が並ぶ(明け方、東の空)
7/21 新月
土星が衝…地球から見て土星が太陽の正反対の位置にくること。
7/23 水星が西方最大離角
…地球から見て水星が太陽の最も西側にあるとき。西方最大離角の前後数日間は明け方、東の空で水星が見つけやすくなります。
7/27 上弦

【7月の星空】