今月の星空

2021年 3月の星空案内

「昼」と「夜」の長さが同じになる? 季節の節目 春分と秋分

1年のうち、春分の日と秋分の日は昼と夜の長さが同じになるとよく言われます。しかし、今年の春分である3月20日の西東京市の日の出は5時46分、日の入は17時54分。日の出・日の入を昼と夜の境として考えると、昼は12時間08分、夜は11時間52分となり、昼の方が16分も長くなります。
これは、日の出の定義が「太陽が地平線から顔を出した瞬間」、日の入の定義が「太陽が地平線に沈みきった瞬間」であるため、太陽が太陽1つ分を移動する時間の分だけ、昼の方が長くなることによります。さらに、地球の大気で起きる「光の屈折」(大気差)のため、日の出・日の入の時に太陽が浮かび上がって見える現象も影響します。仮に日の出・日の入を「太陽の中心が地平線と接した瞬間」と定義し、大気差も考慮しないとすれば、春分の日と秋分の日の昼と夜の長さは等しくなります。春分を過ぎるとさらに日が長くなり、太陽の高さも高くなります。日々私たちを照らす、身近な太陽の見え方にご注目ください。

【3月の主な天文現象】

3/ 5~6 水星と木星が並ぶ(明け方、東の低い空)
3/ 6 下弦
水星が西方最大離角
…地球から見て水星が太陽の最も西側にあるとき。西方最大離角の前後数日間は、明け方、東の低い空で見つけやすくなります。
3/10~11 月、水星、木星、土星が並ぶ(明け方、東の低い空)
3/13 新月
3/ 19~20 月と火星が並ぶ
3/20 春分
3/21 上弦
3/29 満月

【3月の星空】

★世界一のプラネタリウムで 東京の星空をライブ解説★


当日の天文現象や季節の星座を、時には情緒的に、時にはユーモアを交えながら、わかりやすくお話します。また、投映機「CHIRONⅡ(ケイロンⅡ)」は、世界最多1億4000万個を超える星々を投映するプラネタリウムとして世界一に認定。直径27.5mの大型ドームスクリーンに、微細な星の輝きが広がり、奥行き感のあるリアルな星空をお楽しみいただけます。

【投影スケジュールはこちら】