今月の星空

2022年02月一覧

2022年 2月の星空案内

南極老人星(なんきょくろうじんせい) カノープスを見つけよう

カノープスはりゅうこつ座の1等星で、星座の星では2番目の明るさの星です。しかし、東京では南の地平線ギリギリに昇るため、大気の影響で暗く、赤っぽく見えます。見つけづらく、見える時間帯も限られていますが、2月頃は貴重な観察の好機となります。東京でのカノープスの南中(なんちゅう)時刻は2月1日で21時19分頃、2月15日で20時24分頃、2月28日で19時33分頃となり、この時刻の前後約30分がチャンスです。カノープスは一般的にだいたい福島県より南の地域で見ることができ、東京では南中時の高さはおよそ2度ですが、南に行くほどカノープスの南中時の高さは高くなり、見つけやすくなります。

中国では「南極老人星」と呼ばれ、この星を見ると長生きをするといわれてきました。よく晴れた日に、南の地平線が見渡せるところで、縁起のいいカノープス探しに挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

【2月の主な天文現象】

2/1 新月
2/3 月と木星が並ぶ(夕方、西の低い空)
2/8 上弦
2/13 金星が最大光度(マイナス4.9等)※惑星の明るさの計算方法が変更になり、金星の最大光度が変わりました。
2/17 満月
水星が西方最大離角
…地球から見て水星が太陽の最も西側にあるとき。西方最大離角の前後数日間は、明け方、東の低い空で見つけやすくなります。
2/24 下弦
2/27~28 月、金星、火星が並ぶ(明け方、東の低い空)

【2月の星空】

 

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