今月の星空

2022年 7月の星空案内

今月の星空2022年07月

7/3 月とレグルスが並ぶ(夕方~21時頃、西の空)
7/7 上弦 / 小暑 / 七夕 / 月とスピカが並ぶ(夕方南西の空~23時頃西の空)
7/10 月とアンタレスが並ぶ(夕方南の空~24時頃南西の空)
7/13 月が2022年中最も近い(35万7264km)
7/14 満月 / 2022年最大の満月
7/15 月と土星が並ぶ(21時半頃南東の空~明け方南の空)
7/18 海の日 / 月と木星が並ぶ(23時頃東の空~明け方南の空)
7/19 月と木星が並ぶ(23時半頃東の空~明け方南の空)
7/20 下弦 / 【 人類が初めて月に立つ(1969)】
7/22 火星食※
7/23 大暑 / 月とすばるが並ぶ(午前1時頃~明け方、東の空)
7/24 月、すばる、アルデバランが並ぶ(午前2時頃~明け方、東の空)
7/26 月と金星が並ぶ(午前4時頃、東の空)
7/29 新月
7/30 みずがめ座δ(デルタ)南流星群が極大※(見頃は前後数日間の深夜~未明。1時間に5個程度)

※火星食…月が火星を隠す現象。今回東京では火星をすでに隠した状態で月がのぼり、22日午前 0 時15分頃に隠れていた火星が出現する。空のとても低いところで起きるため、見晴らしのよい場所でなければ観察は難しい。
※極大…流星群出現のピーク。前後数日間は流星が見やすくなる。

■ブラックホール「いて座A*(エースター)」、撮影成功!
202207ブラックホール「いて座エースター」撮影成功!
まだまだ謎の多い天体、ブラックホール 。このブラックホールを撮影した画像が、2022年5 月12日に発表されました。撮影できたのは天の川銀河の中心部に存在するブラックホールで、いて座の方向にあるので「いて座A*」と呼ばれています。ブラックホールの撮影成功は史上2 例目で、撮影したのは研究者たちの国際プロジェクト「Event Horizon Telescope(略称:EHT)」。撮影といっても一台のカメラで写真を撮るわけではなく、いくつもの電波望遠鏡で同時に同じ天体を観測し、そのデータを処理することで画像が作られています。観測は2017年に行われましたが画像化が大変難しく、5年かかってようやく画像が発表されました。
画像の明るい部分は、ブラックホールの近くのガスが放つ電波を観測した様子です。しかし中央部分は暗く写り、そこに何かがあることを示しています。つまりこの画像は、まわりのガスの様子をとらえることで、ブラックホールの「影」を浮かび上がらせたものなのです。
研究者たちはまだまだ挑戦を続けており、ブラックホールの動画撮影にも挑んでいます。動画化成功のニュースを聞く日も、そう遠くないかもしれません。

■今月の星空 ダウンロード
今月の星空2022年07月サムネ
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当日の天文現象や季節の星座を、時には情緒的に、時にはユーモアを交えながら、わかりやすくお話しします。なお、投映機「CHIRONⅡ(ケイロンⅡ)」は、世界最多1億4000万個を超える星々を投映するプラネタリウムとして世界一に認定されています。直径27.5mの大型ドームスクリーンに微細な星の輝きが広がり、奥行き感のあるリアルな星空をお楽しみいただけます。

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