多摩六都科学館では、2023年1月に、天文学界で長らく活躍されている専門家お二人をお招きして講演会を開催します。1月21日(土)は、国立天文台 上席教授の渡部潤一氏が太陽系天体について、1月29日(日)は星の伝承の第一人者である北尾浩一氏が、「星の和名」をテーマに天文民俗学について解説します。星のスペシャリストが語る壮大な宇宙と星の物語は、参加者の探求心と好奇心を刺激します。
プラネタリウム100周年記念事業とは…
近代的なプラネタリウムは1923年ドイツで誕生しました。
2023年に100周年を迎えるにあたり、プラネタリウム100周年の周知につながる活動を進める事業です。
[企画概要]
①1月21日(土) 17:10~18:40
約90年ぶりの出現!
ヘルクレス座τ流星群とは?~流星と太陽系天体~
ある一点から流星が飛び出す現象は、その点がある星座名から「○○座流星群」と呼ばれます。ヘルクレス座τ(タウ)流星群は、1930年に日本での出現記録がある他には、目立った流星の出現がありませんでした。しかし2022年5月、国立天文台研究グループがこの流星群の活発な出現を予測し、その観測に成功しました。
約90年ぶりに出現したこの流星群について、詳しく紹介します。
【講 師】渡部 潤一(国立天文台 上席教授)
【共 催】大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台
【会 場】 サイエンスエッグ
【対 象】小学4年生~大人 (小学生は保護者と参加)
【定 員】200人(WEB先着180人、当日先着20人) ※参加者以外の入室不可
【参加費】入館料のみ(大人 520円、小人210円)
【申込方法】WEB先着/12/14(水)10:00より受付開始
当日先着/9:30よりインフォメーションにて受付
ここに注目!
最前線で活躍されている天文学者、渡部潤一氏による講演会。2022年5月にアメリカ・カリフォルニア州に遠征して観測を実施した、ヘルクレス座τ流星群の出現を主テーマに説明していただきます。なぜ約90年ぶりという長い時を経て、活発な出現を見せたのか?流星群の母体である彗星はどのようなものか?記録や解析の結果を踏まえた講演会は、最新の天文学研究に触れる貴重な機会です。
②1月29日(日) 17:30~19:00
「星の和名」研究者 北尾浩一先生と星を見よう
みなさんは日本各地に伝わる独自の星の呼び名、「星の和名」をご存じですか?「星の和名」研究の第一人者である北尾浩一氏の講演です。
※当日外で星を眺める可能性があります。
※講師の都合によりオンラインでの登壇に なる可能性があります。その場合も会場は サイエンスエッグになります。
【講 師】北尾 浩一(星の伝承研究室)
【会 場】 サイエンスエッグ
【対 象】小学4年生~大人 (小学生は保護者と参加)
【定 員】200人(WEB先着180人、当日先着20人) ※参加者以外の入室不可
【参加費】入館料のみ(大人 520円、小人210円)
【申込方法】WEB先着/12/14(水)10:00より受付開始
当日先着/9:30よりインフォメーションにて受付
ここに注目!
冬の星座であるオリオン座の星には、串団子を重ね合わせた「ダンゴボシ(団子星)」という呼び名があります。こうしたユニークな、日本独自の星の呼び名は全国各地に存在し、人々の暮らしの中から生まれ、語り継がれてきました。北尾浩一氏は、40年に渡り星の伝承の聞き取り調査を行い、今もなお調査を続けています。プラネタリウムの星空のもと、北尾氏の研究の足跡と、豊かな星の和名の文化を味わう機会を提供します。