プレスリリース

講演会「星座の起源:古代メソポタミア・エジプトの星座」、1/19(日)に開催決定!

多摩六都科学館(東京都西東京市、館長:髙柳雄一。以下、当館)では、講演会「星座の起源:古代メソポタミア・エジプトの星座」を開催します。
現在の星座の原型が生まれたのは、ギリシアで神話が語られるよりもさらに昔の、古代メソポタミアや古代エジプトなどの地域でした。東日本最大(27.5m)のプラネタリウムドームで当時の星空を再現しながら、早稲田大学名誉教授 近藤二郎先生をお招きし、星座の起源についてご講演いただきます。

■イベント概要

【名称】星座の起源:古代メソポタミア・エジプトの星座
【日時】2025年1月19日(日) 午後5 時10分~6時40分
【講師】近藤 二郎 氏(早稲田大学名誉教授)
【会場】 多摩六都科学館 サイエンスエッグ
【対象】 小学5年生~大人 ※小学生は保護者と参加
【定員】 234人 ※参加者以外の入室不可
【料金】入館料のみ(大人 520円、小学5年生~高校生 210 円)
【申込】 WEB先着。12月15日(日)正午より、当館webサイトのフォームからお申込みください。

■星座の成り立ち

現代では、国際天文学連合が制定した88の星座が広く使われています。
この星座の多くは、2世紀にアレクサンドリアの学者プトレマイオスがまとめた『アルマゲスト』にも記載されており、古くから知られていたことがわかります。しかし星座のはじまりはさらにさかのぼり、原型は紀元前のメソポタミアやエジプトで生まれたと考えられています。通常、プラネタリウムや書籍ではギリシア神話とともに星座を紹介することが多くありますが、そのおおもとは古代メソポタミアや古代エジプトで生まれていたのです。

■星座のはじまりを探る

(以下、予定)
古代のメソポタミアやエジプトの空を再現しながら、星座のはじまりに迫ります。
・大ピラミッドの建設された紀元前2500年頃
・王家の谷が造営され、ツタンカーメン王が活躍した紀元前1350年頃
・クレオパトラ女王が活躍した紀元前30年頃の星空

■プラネタリウムドームでの講演会

当館の「サイエンスエッグ」は、直径27.5mという巨大ドームスクリーンと傾斜状の客席をもつ、東日本最大のプラネタリウムドームです。1億4000万個を超える星々を映す光学式投映機「CHIRONⅡ(ケイロンⅡ)」は、任意の場所の星空を現在・過去・未来にわたって再現することができます。
今回の講演会ではエジプト学・考古学の専門家である近藤二郎先生の講演とともに、CHIRONⅡが映す古代の星空もご覧いただけます。

■講師紹介

近藤 二郎 (こんどう・じろう)

1951 年、 東京都杉並区生まれ。
東京都立西高等学校を経て早稲田大学第一文学部西洋史専修卒業、 早稲田大学大学院文学研究科考古学専攻博士課程満期退学。 早稲田大学教授・エジプト学研究所所長。 2022 年3月定年退職。現在、早稲田大学名誉教授。専門はエジプト学・考古学・古代天文学。1976年11月から早稲田大学エジプト調査隊の一員としてエジプト各地の古代遺跡の調査に従事。現在も、 エジプトのルクソール西岸で新王国時代の岩窟墓の調査・修復作業を実施。

主要著書に『 ものの始まり50話 』(岩波ジュニア新書)、『 星座の起源 』(誠文堂新光社)、『 古代エジプト解剖図鑑 』(エクスナレッジ)など多数。

中学生のころからアマチュア天文家として活動。1972 年 10 月にジャコビニ流星群の観測にシベリア遠征。 名前を冠した小惑星に kondojiro(6144 番) がある。