ロクトリポート

ネミスティウム・ジャポニカム

2014.03.23 20:35:01

■西多摩郡日の出町三ツ沢の四放サンゴ化石

 日の出町の三ツ沢と水口の石灰石からは四放サンゴ、硬骨カイメン、腕足動物、コケムシ、ウミユリ、コノドントなど多くの化石が発見されています。これらは石灰紀前期の化石で、東京都内はもとより関東地方で最古の化石です。

 この石灰石はその当時、現在の日本列島から遠く離れた赤道付近の暖かい海でリーフ(礁)を形成していたと考えられます。 その後、リーフを載せていた海底火山ごとプレートとともに移動し、日本列島に衝突して付加しました。

 四放サンゴは古いタイプのサンゴで、現在の海で繁栄している六放サンゴ類とは骨格の仕切りの構造などが異なります。四放サンゴは古生代に大繁栄しましたが、ペルム紀の終わりに絶滅してしまいました。

 このネミスティウム・ジャポニカムは展示室5地球の部屋の奥多摩の化石を紹介しているコーナーにも置かれています。ご来館の折にはぜひご覧ください。

ネミスティウム・ジャポニカム

猪郷久義(多摩六都科学館 特別研究員)

2012.04.01 09:30:44

20130901 0401932年生まれ。東京教育大学(現・筑波大学)大学院博士課程修了後、イリノイ州立大学副教授をへて筑波大学教授などを歴任。現在は、筑波大学名誉教授、多摩六都科学館特別研究員。日本における微化石、とくにコノドント研究の第一人者。

多くの学術論文のほか、主な著書に『ビジュアル探検図鑑日本列島』(岩崎書店)、『古生物コノドント―四億年を刻む化石』(NHK出版)、編共著に『ニューワイド学研の図鑑 地球気象(学習研究社)、『国立科学博物館叢書 日本列島の自然史』(東海大学出版会)、監修として『地学英和用語辞典』(愛智出版)などがある。


前のページへ最新|1| 最初次のページへ

ページの先頭へ戻る