おうちでロクトを楽しもう!

宵の明星を見ましたか?

3月26日のロクトリポートでご紹介した通り、今の時期は一番星の金星がとてもよく見えています。まさに「宵の明星」、スマホで簡単に写ってしまうほど明るいです。

その金星を天体望遠鏡で見てみると・・・


(2020年4月9日撮影 19時30分頃)  ©AMARU★

欠けています!でも月ではありません。金星も満ち欠けします。

金星は地球のすぐ内側を回る内惑星です。内惑星は下図のように、地球から見ると位置によって欠けて見えるのです。

※図の太陽は小さく描いています。  ©AMARU★

夕方に地上で見た金星のイメージが、下のアニメーションです。

金星は少しずつ太陽の手前に動いていきます。すると欠けていく一方で、地球との距離が近くなり、見かけの大きさが少しずつ大きくなっていくのです。

©AMARU★

ちなみに、最初にご紹介した4月9日の夕方の金星は下図のような状態でした。半月より少し欠けた形、ということは太陽の真横より少し手前に金星があります。

©AMARU★

そして4月28日には金星が「最大光度」となり、最も明るく輝きます。明るさはマイナス4.5等で、1等星の約160倍にもなります。この日の金星は下図のような状態になり、形は三日月状です。

©AMARU★

下図は2013年に撮影された金星の様子です。実際に同じ倍率で写真に撮って並べると、金星の変化の様子がよくわかりますね。

Photo By T.HIRANO

今年の金星はこれから徐々に高度を下げていきますが、5月いっぱいまで宵の明星として輝きます。天体望遠鏡を使わないと形まではわかりませんが、金星を見た時に「あの星は欠けているんだな」と思って太陽との位置関係を想像してみてください。

※星をさがす時は、ご自宅など安全なところでお願いします。また、子どもの皆さんはお家の方と一緒に見るようにしましょう。