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展示物解説「音の実験室」 (からだの部屋)

音の実験室 (からだの部屋)

【解説】

■音が聴こえるしくみ

音の振動が外耳道を通って鼓膜へ伝わり、耳小骨(つち骨、きぬた骨、あぶみ骨)を経てうずまき管の聴細胞で電気信号に換えられてから神経を通って脳へ伝わります。このようにして人間は音を認識しています。

■「音」ってなんだろう?

音は物体が振動することで発生し、空気振動となって伝わります。

空気振動の疎密(あらかったり、細かかったりする様子)をマイクで電気的信号へ変換してオシロスコープで表示すると、音量(㏈:デシベル)、音の高低を表す周波数(Hz:ヘルツ)を波形として見ることができます。

人間が聴きとれる音(可聴音域)は20~20.000Hz程ですが、動物の種類によってききわけられる音の範囲が異なります。例えばイヌは15~120.000Hz、コウモリやイルカなど特殊な能力をそなえたものもいます。

音は壁・床・天井まで進み、反射(跳ね返り)が起こります。元の音が止んでからも反射が続く時間は材質によって異なるため、コンサート会場や倉庫など場所によって音の聴こえ方が違うのです。
私たちが聴いている「音」は鳴っているところから直接聴こえるものだけでなく、何回か反射されたものが重なっています。

©dwarf/多摩六都科学館