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展示物解説 「地球内部のしくみ」 (地球の部屋)

地球内部のしくみ (地球の部屋)

   

【解説】

地球は、主に鉄でできている核、岩石でできているマントル、地殻に大きく分けられます。これは何でできているかの違いですが、硬さの違いによって分けられることもあります。たとえば、地震のときのニュースでよく聞くプレート(地殻とマントルの最上部)と上部マントルは硬さの違いで分けられています。

このような地球内部の構造は、地震波の観測などさまざまな方法で調べられています。地震の波は岩石の種類や状態によって伝わる速さが違います。また地震の波にはP波とS波があり、S波は液体中には伝わりません。この地震の波の速度や伝わり方を調べることで、地球内部のある場所での硬さや密度、温度の違い、固体か液体かということなどがわかります。

また、マントルは核の熱を地表付近に運ぶ熱対流をしています。熱対流とは、たとえば火にかけた鍋の水が下の方であたためられて軽くなり上に移動し、上の方では冷まされて重くなり下に移動するという流れのことです。地球内部の熱エネルギーは、マントルの対流やプレートの運動を引き起こします。

参考資料

『学研の図鑑LIVE地球』猪郷久義ほか(2016)学研プラス
『視覚でとらえるフォトサイエンス地学図録』(2017)数研出版
『図解・プレートテクトニクス入門』木村学 大木勇人(2013)講談社
『地球について、まだわかっていないこと』山賀進(2011)ベレ出版

©dwarf/多摩六都科学館