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展示物解説 「月面基地構想」 (チャレンジの部屋)

月面基地構想 (チャレンジの部屋)

【解説】

多摩六都科学館の月面基地模型は1994年に制作されたもので、月面基地の構想が始まったころの初期のデザインにあたります。

「月に降り立つ」ことを成功させた人類は「月で暮らす」ことを想像し始め、そのために必要な条件や技術が考えられました。実現にはまだ時間が必要ですが、そのための研究は今も続いています。

月面基地構想には多くの国や企業が関わってきました。NASA(アメリカ航空宇宙局)は、2006年12月に月面基地を拠点とする有人月探査構想を発表しました。それは2020年までに基地建設を開始、様々な準備をおこなう計画でした。

この基地は月の南極に位置するシャクルトンクレーター付近を建設地として検討され、各国の宇宙機関や民間企業と協力して国際基地の役割を持つなど構想は膨らみました。しかしスケジュールの遅れや予算の圧迫などを理由に、2010年に計画は凍結されました。

現在はこれに代わる宇宙計画として、2030年代半ばまでに人類を火星に送り込むという新たな目標が掲げられています。

参考資料:JAXA 宇宙航空センター webサイト

(URL:http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/moon_base.html