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展示物解説「反射神経」(からだの部屋)

反射神経(からだの部屋)

【解説】
私たちは通常、見たもの・触れたものなどの刺激を、感覚神経を通じて電気信号に変えて大脳に送り、刺激に対する次の行動をふたたび信号として運動神経に伝えています。これに対し、”危険” な刺激にいち早く反応し、大脳を介さず運動神経に命令が伝わることを「反射」といいます。 多摩六都科学館の展示物「反射神経」は、ランダムにランプが点灯するセンサーをすばやくタッチしていくもので、実は「反射」ではありません。「反射神経」という言葉は、こうした迅速な動作からの連想で使われているもので、科学的用語ではないのです。この展示物で私たちが体験できる反応は大脳を介した神経伝達であり、正確には「随意運動」とよばれるものです。
「反射神経」のすばやさを決める要因は、感覚器官や筋肉の性能、繰り返し同じ動きをおこなうことによる学習効果の影響などさまざまです。刺激を受けてから運動をおこなうまでの間には、こうした複数の情報処理の過程が関係しているのです。

©dwarf/多摩六都科学館