川原のれきのインブリケーション (地球の部屋)
【解説】
粒径が2㎜以上の小石をれきといいます。川原ではれきが同じ方向に傾いて並んだインブリケーション構造が見られることがあります。れきは川の上流から下流に向かって運ばれ、流れが遅くなってくると川底にたまります。このとき、水の流れる方向とれきの中軸(れきの二番目に長い部分)が平行に近い姿勢でたまることが多いようです。そして水の流れがれきを川底に押し付ける力がはたらくと、それぞれのれきは安定した姿勢でたまっていき、このような形になります。
インブリケーションによって、そこに水がなくても水が流れた方向がわかります。地層中にインブリケーションが見られれば、その地層が堆積した当時の水流の方向を推定することもできます。