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展示物解説 「外来生物 (アメリカザリガニ)」 (自然の部屋)

外来生物 (アメリカザリガニ) (自然の部屋)

【解説】

私たちの「身近にいる生き物」の中には、人間によって外国から日本に持ち込まれた外来種(外来生物)が多くなっています。二ホンザリガニや二ホンタンポポのような在来種(昔からその地域に生息する生き物)を見たことがある人は珍しいかもしれません。また、同じ国内に棲む生き物でも、元々の生息地から生息していない別の場所に持ち込まれれば外来種(国内由来の外来種)になってしまいます。

外来種が問題視されているのは、元々その地域にいなかった生き物が棲みついて繁殖することで、エサや繁殖域が減るなどして在来種がいなくなってしまい、それまでの環境のバランスが崩れて変わってしまうからです。

生き物がいることは豊かな環境の証です。しかし、生き物の種類の数や在来種と外来種の生息している割合などを見てみると、その地域の本来の自然が保たれているかどうかがわかります。

 

参考文献

・なかやま礼子著,久居宣夫監修『いのちのかんさつ5 ザリガニ』 少年写真新聞社,2013
・稲垣栄洋著『雑草手帳』東京書籍,2014

©dwarf/多摩六都科学館