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スマホで撮影!+α【月と惑星3】

5月24日夕方、細い月と2つの惑星が集まる様子が見られました。この日の月齢は1.8。新月の翌日のため糸のように細い月でした。月のすぐ右に見える明るい星が金星。月と金星の中間、正三角形をつくる場所でほのかに輝いて見えるのが水星です(見えるでしょうか?)。

金星はこの写真を撮影した5月下旬くらいまでは、宵の明星として夕方に西の空で目立っていましたが、その後太陽に近づき、6月4日には内合(太陽の方向に並ぶ)を迎えました。そして6月中旬以降には明けの明星として、日の出前の東の空に見えるようになっています。

水星は太陽系の最も内側を回り、地上から見ると太陽の近くにあることが多いため、見るチャンスが少ない惑星です。また、公転周期がわずか88日ほどであるため、ひと月あまりで夕方と明け方の空を行ったり来たりします。6月4日に東方最大離角となり夕方に西の空で見えていましたが、今の時期はちょうど太陽の方向にあるため見ることができません。次に水星が見やすいのは、西方最大離角を迎える7月23日ごろ。日の出前の東の空を探してみましょう。

一方で、この写真のように金星と水星と月が並んで見られるチャンスは滅多にありません。次にこの3つの天体が並んで見られるのは2026年2月19日夕方です。しばらく先になりますので、まずは金星と水星を探してスマホでの撮影に挑戦してくださいね。