櫻井コレクション (自然の部屋)
【解説】
櫻井孜氏より平成22年に寄贈を受けた昆虫標本のうち日本のチョウ類を展示しています。
本来「標本」とは、どんなに珍しい種類の生きものを美しい状態で残したとしても、採集した時の情報が載ったラベルがついていなければ、意味をなしません。
寄贈を受けたチョウの内、日本産の標本は櫻井氏が自ら採集し、ラベルを付けたもので、まさに「標本コレクション」と呼べるものです。実は、寄贈の申し出があった標本のうち、東京都内で採集されたものはほとんど東京大学総合研究博物館に納められました。東京都に生息する昆虫の変遷を研究している博物館から、標本とラベルの情報が「その時代、その場所に生きていた証拠」として高く評価されたからです。
都内で採集できる普通のチョウもラベルをつけて残すことで、貴重なデータとなるのです。
©dwarf/多摩六都科学館