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スマホで撮影!【ふたご座流星群の撮影にチャレンジ】

12月13日の夜から翌14日の明け方にかけて、『ふたご座流星群』が極大(出現のピーク)をむかえます。
さらに、15日が新月のため、今年は月明かりに邪魔されることなく良い条件の中で観察できます。

このシリーズでは、スマホで惑星と月を撮影する方法を紹介してきましたが、工夫次第で流れ星も撮影することができます。

ただし、流れ星が流れた瞬間にシャッターを切るのはとても難しいので、スマホで流れ星を撮影する場合は写真よりも動画がおすすめ。

撮影前にスマホをしっかりと充電しておくことと、十分に空き容量を確保しておくことがポイントです。月と惑星の撮影と同じく、スマホ用の三脚・スタンドがあると便利です。

準備が整ったら、出来るだけ余計な明かりが入らない方向にカメラを向けて固定し、録画スタートです。流れ星がいつ・どこに流れるかは、だれも予想することができませんので、流れ星の撮影は正直「運まかせ」です。

スタッフが8月に出現のピークをむかえた『ペルセウス座流星群』で撮影にチャレンジしたところ、録画を開始してから6分ほどで流れ星をとらえることができました!
かなり運が良い方だと思われますが、保存された動画の大きさは800メガバイト。さすが動画、かなりのデータ量です。
そのうち、流れ星が映り込んでいた時間は. . . たったの0.1秒!!!


撮影日時:2020年8月13日午前4時頃  編集前の動画は、フルHDモードで撮影
右上に写っているのは、明けの明星・金星

上のGIFアニメーションは、動画の明るさを調整し、流れ星が出現した瞬間をスロー再生しているものです。
ほんとうに一瞬の出来事でした。

撮影した動画の中から、流れ星が写りこんでいる部分を選んで合成し、明るさを調整した画像がこちら。

2020年8月3日の明け方、スタッフが撮影に成功した流れ星。中央に、明けの明星(金星)が明るく輝いています。
撮影日時:同上  中央に金星、左下に今回とらえた流れ星が写っています。

その後も引き続き撮影に挑戦しましたが、残念ながらこれ以上の流れ星をカメラでとらえることはできずに、夜が明けてしまいました。
観測した夜明け前の約40分間に、肉眼でとらえた流れ星は3つでした。

毎年、ふたご座流星群のピークが訪れる12月中旬は、1年の中でも日の出の時刻が遅い頃ですので、夜明け前の観測のハードルが低くなります。
とはいえ、夜明け前は1日のうちで最も気温が低くなる時間帯でもあります。
十分に暖かい服装に身を包み、「写りこんだらラッキー!」という気持ちで撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。

12月の星空案内コラム「今年は12月13日の夜が好条件! ふたご座流星群を見よう」も、併せてぜひご覧ください!