今月の星空

2019年 11月の星空

明るさが変化する星たち

恒星には、日ごとに明るさが変化するものがあります。その代表的な星が、くじら座の「ミラ」です。ミラは、星そのものが膨らんだり、しぼんだりすることで明るさが変わる「脈動型変光星」のひとつで、およそ330日の周期で2等級から10等級まで変化します。2019年は11月に明るさが最大になると予想されています。
一方、惑星も日々明るさが変化して見えますが、その理由は恒星とは異なります。主な理由のひとつに、地球と惑星の距離の変化があります。たとえば今年の秋、明け方東の空に見える火星は地球から遠く、2等級ほどの明るさですが、地球に近づく2020年10月ごろにはマイナス2等級まで明るくなります。

【11月の主な天文現象】

11/2 月と土星が並ぶ(夕方、西の空)
11/4 上弦
11/8 立冬
11/12 満月
11/20 下弦
11/24前後 金星と木星が並ぶ(夕方、西の低い空)
11/24 月と火星が並ぶ(明け方、東の空)
11/25 月と水星が並ぶ(明け方、東の低い空)
11/27 新月
11/28 水星が西方最大離角(※)
※水星が空で太陽から最も東側に離れて見える日。前後数日間は夕方西の低空で見つけやすくなる。
11/30 月と土星が並ぶ(夕方、西の低い空)

【11月の星空】