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江戸のパズルに挑戦! 【番外編】

清少納言「知恵の板」

清少納言「知恵の板」は
7枚の板を組み合わせて絵柄をつくる江戸時代のパズルです。

この「知恵の板」は江戸時代にたいへん流行したそうです。
みなさんも「知恵の板」に挑戦してみましょう!
まだパズルをつくっていない方はこちら

この「知恵の板」シリーズは全9回でお送りしました。

今回は、番外編として「知恵の板の背景」を紹介します。

1.由来は?

「清少納言 智恵の板」は江戸時代(寛保二年 1742年)に、京都で発行された和本の名前です。この頃には中国の「七巧図」という7枚の板を組み合わせて形を作るパズルが知られていたようです。

2.江戸時代なのになぜ「清少納言」なのか?

「清少納言 智恵の板」の序文に清少納言に言及する箇所がありますが、清少納言の著書に、「智恵の板」のことを書いた箇所は知られていません。

平安時代に活躍した清少納言は「枕草子」の作者として有名ですので、才能があった人物にあやかって名前を付けたと考えられています。

3.西洋では・・・

西洋で「タングラム」として、板を組み合わせて形を作るパズルは19世紀に流行しました。「タングラム」と「清少納言の知恵の板」は板の形状が一部異なるため、「清少納言の知恵の板」の問題を「タングラム」の板で解けるかどうか考えてみるのも面白いかもしれません。

4.タングラム

タングラムもつくってみよう!

この画像を↑クリックするとPDFが開きます ( 8KB)

上記の画像をプリントして線に沿って切ってつくる。
もしくは、折り紙でつくる場合はこちらを参考に挑戦してみてください。

おまけ

いろいろな素材でつくった「知恵の板」です。
みなさんも、オリジナルパズルをつくってみましょう!
楽しいですよ~。

かたい素材やカッターを使う場合は、大人の人と一緒につくってください。

【参考書籍】
『大人の健脳パズル参 タングラム 江戸の風物 形にできる?清少納言智恵の板』((株)学習研究社)