毎年このシーズンになると「自由研究どうしよう!?」という声が聞こえてきます。
いろいろ買って集めるのも大変なので、家の中にあるもので簡単にできる自由研究を考えてみましょう。
材料は「服」です。観察するので、切ったり傷めたりすることはないので大丈夫!
毎日着ているものですが、何から、どうやってできているか、知っていますか?改めてじっくり調べてみましょう。
【観察編~布のでき方】
布には大きく分けて「織ってできた布」と「編んでできた布」があります。
織ってできた布は、縦向きと横向きの糸が交互に重なって布になっています。
編んでできた布は、一本の糸が規則的に絡み合って布になっています。
では、いつも自分が着ている服はどちらでしょうか?布のでき方を調べるには、虫メガネが便利です。なければスマホのカメラやデジカメで拡大して見てみましょう。
科学館のスタッフが着ているものでやってみました。
織りと編み、どちらでできた布かわかりますか?
①は前の写真とはちょっと違いますが、縦・横の糸が重なっている様子から、織ってできた布だとわかります。②は編んでできた布ですね。
編んでできている服というと、セーターなど毛糸でできた冬の服を思い浮かべますが、Tシャツやジャージなど、意外と毎日着ている服に多いですよ。自分の服、家族の服を、いろいろ調べてみましょう。
観察したことはスケッチや写真、言葉で記録しておきましょう。服と、それに使われる布のでき方の関係が見えてくるかもしれません。
記録に便利なワークシートを用意したので、ダウンロードして使ってください。
また、観察したことを本でも調べてみましょう。
2016.05.15布と糸ブックリスト
このリストは、2016年に多摩六都科学館で行った「ろくとほんとのワークショップ」で参考にした本のリストです。その中でも、布のでき方について知るには、この本がおすすめです。
「糸あそび 布あそび」 田村 寿美恵 文/平野 恵理子 絵 福音館書店
図書館で探して読んでみてくださいね。(この本については、「科学の本棚」でも紹介しています)
★ 次回は、観察した服についてさらに調べる方法を紹介します。
企画・制作:ろくとほんと
※「ろくとほんと」とは、多摩六都科学館と、科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」の有志のコラボで、2014年から科学と本をつなぐとりくみをしています。今回紹介した「服しらべ」は、2016年に多摩六都科学館で実施したワークショップを元に考えました。
科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」のブログページはこちら
https://honto-honto.blogspot.com/