【私の一冊】原/パブリックリレーションズグループ(標本登録や図書館と連携した活動をしています)
『糸あそび 布あそび』/田村 寿美恵 文/平野 恵理子 絵/福音館書店
2013年に多摩六都科学館の展示リニューアルを行った際、展示室4(自然の部屋)に「くつろぎ広場」という小さな子どもと保護者の方が靴を脱いでゆったり木のおもちゃで遊んだり、絵本をひろげたりできるスペースを作りました。その時、せっかくなら良質な科学絵本と出会ってほしいと思い、以前からご縁のあった科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」さんに科学絵本の選書の協力をお願いし、そこから発展して読み聞かせと簡単な実験を組み合わせた「ろくとほんとのワークショップ」の取り組みが始まりました。
この本は、2016年に繊維がテーマのワークショップを行ったときに、一番参考にした本です。タイトルに「あそび」とありますが、本で紹介されているのは糸や布を自分で作る方法。工作の本ですが、いろいろな種類の糸をほぐして比べてみたり、家の中の布を探して調べてみたり、観察と実践を組み合わせて、丁寧に糸と布のことを教えてくれます。
工作はかんたんでありながら作りがいのあるものがいくつも紹介されているので、夏休みの自由研究にもおすすめです。
※「おうちでロクトを楽しもう!」のページでも自由研究のヒントを紹介しています。
「家にあるもので自由研究 ~服しらべ①~」はこちら