おうちでロクトを楽しもう!

伝統的七夕

『七夕』といえば7月7日。伝説によれば、天の川を隔てて離れ離れになった織姫と彦星が、1年に一度だけ会うことを許された日とされています。織姫が機織り上手であることにあやかり、短冊に願いを書いて笹の葉に吊るすと、願いが叶うというお話も有名です。

「七夕はとっくに終わったのでは?」

と思われた方もいらっしゃるでしょうか。
実は七夕の行事が行われていたのは、現在使われている暦の7月7日とは異なり、旧暦など太陰太陽暦の7月7日にあたります。これを『伝統的七夕』と呼びますが、現在では太陰太陽暦は公に使われていないため、国立天文台が定義をしていて、今年の伝統的七夕は8月25日になります。

※伝統的七夕の定義や太陽太陰暦の詳細については国立天文台のHPをご参照ください。
質問3-10)伝統的七夕について教えて
質問3-4)「旧暦」ってなに?

さて、多摩六都科学館のプラネタリウムで2020年8月25日21:00の空を再現しました。
(画像左下のTHETAの文字をクリックすると別ページで更に大きくできます)

2020/08/25 21:00-1 – Spherical Image – RICOH THETA

街明かりの全くないところで空を眺めると沢山の星が見えます。この写真では普段は見えない地平線の下の星まで映しており、半分より少し欠けた月が見えているのが西側になります。月から向かって左手側(南側)には、並んで輝く木星と土星も見えます。

織姫星と彦星、そして2人を隔てる天の川もここに映っていますが、みつけることはできるでしょうか?織姫星はこと座のベガ、彦星はわし座のアルタイルという1等星にあたります。詳しくはペガロクニュース「七夕(たなばた)の星ってどんな星?」でもご紹介しています。

ペガロクニュース「七夕(たなばた)の星ってどんな星?」

さて、先ほどの星空に織姫と彦星の絵を重ねたのが、こちらの写真です。
(画像左下のTHETAの文字をクリックすると別ページで更に大きくできます)

2020/08/25 21:00-2 – Spherical Image – RICOH THETA

明るい街中では天の川を見ることはできませんが、織姫と彦星はきっと見つけることができるはずです。今年は明るい木星と土星から目線を上に上げるとみつけやすくなります。今月の星空案内も参考に、実際の空でも探してくださいね。

【8月の星空】

※星をさがす時は、ご自宅など安全なところでお願いします。また、子どもの皆さんはお家の方と一緒に見るようにしましょう。