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スマホで撮影!+α【月と惑星2】

5月15日未明、月と3つの惑星が集まる様子が見られました。皆さんはご覧になりましたか?下の写真は、筆者自宅の近所で撮影したものです。右から木星、土星、月、火星です。

日ごろ惑星を観察している人は、惑星がほぼ同じ線上に並んでいることに気づいているかもしれません。これは私たちの地球を含め、太陽系の惑星の軌道が、ほぼ同じ平面上を回っているからです。

地球が太陽の周りを回る平面を黄道面といいます。地上から空(天球)をながめた時、太陽は決まった線の上を1年かけて移動するように見えます。これが黄道です。もちろん実際の空に黄道は見えませんが、惑星があるとそこに黄道があるように見えます(じつはプラネタリウムは黄道を簡単に映せます)。

いっぽう月の軌道は、黄道に対して約5°傾いているため、黄道からやや離れたところを運動するようにみえます。ですが月が黄道を横切る時、そこに惑星や太陽があると、惑星食や日食などの天文現象が起こります。

今後、観察しやすい日食と惑星食

部分日食 2020年6月21日

火星食  2022年7月21日

木星食  2034年10月26日

土星食  2024年12月8日

月は惑星と比べると、地上からはずいぶん大きく見えます。しかし火星や木星、土星は遙か彼方にあるため、地上からは光の点にしか見えません。では火星、木星、土星が、月と同じ距離にあったらどのようにみえるでしょう。火星の直径は月のおよそ2倍、木星は約40倍、土星は約35倍です。並べてみると・・・・・


※画像はイメージです。また、月はまわりの光で少し大きく見えます。

こんなふうに想像してみるのも惑星をながめた時の楽しみの1つです。次回、月が3惑星に近づくのは7月5日~8日にかけてです。ぜひごらんください。