『春の大曲線』で星座を見つけよう
新緑が香る季節となり、宵の空は春の星座でにぎわっています。まずは春の星座探しの目印『春の大曲線』から探してみましょう。
頭の上高く見上げると、北よりの空に“ひしゃく”の形に7つの星がならぶ「北斗七星」がみつかります。そこから下図のようにうしかい座の1等星アークトゥルスを通り、おとめ座の1等星スピカ、そしてカラス座へとたどります。このゆるやかなカーブが『春の大曲線』です。
アークトゥルスとスピカは明るくとてもよく目につくため、日本では2つそろって「春の夫婦星(めおとぼし)」と呼ばれ親しまれていました。アークトゥルスはとても速いスピードでスピカの方へ移動しているので、6万年後にはスピカと寄りそって文字通り夫婦星として見えるようになります。
ただ気をつけたいのが、今年の春は土星がおとめ座のスピカと並んでいます。土星とスピカは同じくらいの明るさに見えるので間違えないように注意しましょう。土星の方がすこし黄色みがかっています。
【5月の天文現象】
2日 下弦の月 / 八十八夜
5日 立夏
10日 新月
18日 上弦の月
22日 月とスピカが並ぶ
23日 月と土星が並ぶ
25日 満月
29日 金星と木星が並ぶ
【5月中旬夜9時頃の星空】
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