明るい金星と木星が近づいていく!
この季節は日の入りが遅くてなかなか空が暗くなりませんが、日没後の薄明るい西の空で1番星「金星」が輝きます。夕方に見える金星は「宵の明星」とも呼ばれ、大変明るくてみつけやすい星です。
続いて見える2番星は太陽系最大の惑星「木星」です。木星も明るい星で「真夜中の明星」と呼ばれることもあり、今年はこの時期に2つの明星を同時に眺めることができます。
金星や木星のような「惑星」は星座に含まれません。惑星は日が経つにつれて少しずつ星座の中を動くように見えることから、見ている人を惑わせる星、漢字で書いて「惑星」と呼ばれているのです。
今月は日ごとに金星と木星が近づいていきます。20日頃には細い月もそのすぐそばを通り、とても美しい光景になるはずです。その後も2つの惑星はどんどん近づき、30日には滅多に見られないほどの大接近となります!ぜひお見逃しなく!
【6月の天文現象】
・3日・・・満月
・7日・・・金星が東方最大離隔
・10日・・・下弦の月
・16日・・・新月
・20日頃・・・月と木星と金星が近づく
・22日・・・夏至
・24日・・・上弦の月
・30日・・・木星と金星が大接近(~7月1日)
【6月中旬夜8時頃の星空】
印刷用PDFはこちらから→ ほしぞらニュース2015年6月