最近のスマホはとても高機能で、いろいろな写真が撮影できるのが楽しいですね。ちょっと工夫をすると月や惑星なども撮影することもできます。
4月のロクトリポート【月を撮影する】や【スマホで撮影!明け方の惑星を撮ろう】でもそのコツなどを紹介しています。
【ここからが+α!】
さて、月や惑星の撮影に成功したら、撮影時における各天体までの距離を調べると、また別の楽しみ方ができます。公転運動により、地球から月や金星までの距離は常に変化しますが、国立天文台の暦計算室のサイトでは、日時を指定して月や惑星までの距離を計算できます。ちなみに地心座標とは天体の中心を基準にした座標で、天体の大きさ(半径)は含まれません。
月の地心座標
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/moon.cgi
惑星の地心座標
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/cande/planet.cgi
上の写真の撮影日時では、月までの距離は38万2339km、金星までは6546万2546km。金星は月の170倍以上遠くにあることがわかります。ちなみに、金星は2020年5月9日現在、最大光度を過ぎたばかりで、望遠鏡で欠けた姿を楽しめます(金星の最大光度については【宵の明星を見ましたか?】参照)。
さらに金星の直径は月のおよそ3.5倍。地球からは遠くにあるため明るい点に見えますが、もし金星が月と同じ距離にあったら、上の写真もこんな風に変わるかもしれません(あくまでイメージです)。
深夜になりますが5月12日から13日にかけて木星、土星、月が並んで昇ってきます。チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※星をさがしたり撮影する時には、ご自宅など安全なところでお願いします。また、子どもの皆さんはお家の方と一緒に見るようにしましょう。